森田起也@パソコン修理の鉄人・(株)日本ピーシーエキスパート代表
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パソコンからの個人情報や機密情報の漏えいが話題になってから久しいですが、皆さんは対策はきちんと行っていますか?今日は、今すぐにできる効果的な対策について解説します。なお、一般的な対策は、IPAのホームページがとても役に立ちます!
外出先でパソコンをなくしたら?
外出先でパソコンをなくした場合、考えたくもないですが、どんなことが起こるでしょうか?
- 保存されているメールデータが漏えい
- 保存されている個人データや、企業の機密情報が漏えい
- Lineなどが入っている場合は、パスワード変更されて乗っ取り
- クレジットカード情報をフォームに記憶されている場合は、そのまま不正使用される
- 保存している顧客情報が漏えい
など、大きな被害が考えられます。特に、仕事で使用しているパソコンですと、会社の存続にかかわる問題にもなりかねません。
パソコンのデータはどこに保存されている?
ノートパソコンに保存しているデータは、パソコンに入っている、HDDという部品に保存されています。この部品は規格で決められており、別のパソコンに取り付けることができます。手のひらサイズです。
また、USBのハードディスクとしても使えます。例えば、amazonでは、1000円くらいで売っているのです!(こちら)
Windowsのパスワード
Windowsのパスワードくらいはかけている人がほとんどかと思いますが、実は、Windowsのパスワードはあってないようなものです。なぜなら、Windowsにパスワードがかかっていても、HDD(記憶装置の部品)を抜き出して、上記の1000円足らずのケースに入れるだけで、簡単にデータを読むことができてしまうのです!また、WIndowsのパスワードを無効化するソフトも出回っています!!!Windowsのパスワードはまったくセキュリティ対策にならないと思ってください!!
Dropboxに入れればいい?
Dropboxに入れれば、データの紛失は防げるけど、パソコン本体にも同じデータが保存されてますので、漏えい防止には役立ちません。また、故意にDropboxのデータを消されたときに、サーバー側のデータが全部消えますので、要注意です。
HDDパスワード
簡単にデータが読めてしまうHDDは、とても便利な反面セキュリティを考えると手軽であるが故の弱点ともなりえます。このため、HDDにはパスワードを掛けることができるようになっています。HDDは、これだけが小さなコンピュータのようになっています。HDDに通電するときに、内蔵のコンピュータのようなものが起動して、外からパスワードを入れないとデータの読み出しができなくなるといった仕組みが備わっているのです。
これにより、パスワードロックを掛ければ、そう簡単にはデータを取り出すことができなくなります。実際に、弊社の特別な磁気情報コピー装置を使っても、ロックがかかっているHDDのデータをコピーすることはできません。
市販されているハードディスクレコーダーや、カーナビのHDDもロックがかかっていて、容易に内部情報が持ち出せない仕組みになっているのは有名な話です。
結論:最も簡単で効果のある対策はHDDパスワード!
一番のお勧めは、BIOSからHDDパスワードを設定することです。電源を入れるたびにパスワードを入れる手間はありますが、これだけで、万が一パソコンを落とした時でも、興味本位で起動した人は、下記のような画面になり、パスワードを入れないと起動しません。たいていの場合、3回間違えるとピー―――――と大きな音がなり、電源が切れてしまいます。
そして少し知識がある人はパソコンを分解してHDDを抜き取るでしょう。しかし、HDDにはパスワードがかかっており、外部から認識ができなくなるのです!
ノートPCを持ち歩いている方は、すぐにでもこれはやったほうが良いです!!!!
やり方については、こちらを参考にどうぞ。
もし、ご自身でやる自信がなければいつでもお問合せください!