
森田起也@パソコン修理の鉄人・(株)日本ピーシーエキスパート代表

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WindowsNTは、1990年代後半によく使われていた企業向けのWIndowsバージョンです。このころあったWindows95やWindows98と比較して比べ物にならないくらい安定していたので、多くの工場や計測機器のフロントエンドとして活躍していました。
そして、今でも一部の工場や研究所で活躍しています。
WindowsNTのパソコンを修理するには?
このころつくられたパソコンは非常に頑丈で20年以上たった現在でも現役で動くことが珍しくないのですが、さすがにがたが来ているパソコンがほとんどかと思われます。
NTのパソコンが故障してメーカサポートに連絡しても部品がないと言ことで修理受付さえしてくれません。
しかし、本当に部品がないのでしょうか?
PCのよくある故障個所は、
- 電源の故障
- HDD
- 光学ドライブ
- マザーボード
などがありますが、電源はATX電源で現在と互換性があります。HDDもほとんどがPATAかSCSIなので、現在でも部品入手可能です。
光学ドライブもATAPIなので、互換性OK、マザーボードのみ入手不能です。
つまり、この時代のPCを復活させるには、いかにしてマザーボードの故障を修理するかにかかっているのです。
マザーボード修理ができない場合は?
この時代のパソコンを修理する際に、最も大事なことは、ほとんどの場合いつも使っているアプリケーションをそのまま使いたいということではないでしょうか?
そして、HDDは正常だけどマザーボードが壊れていて、かつ、マザーボードが修理不能な場合はどうすればよいでしょうか?
例えば、HDDをそっくりそのまま入手できたほかの型番のマザーボードに接続するとどうなるでしょうか?ほとんどの場合は、ブルースクリーンになり、起動しません。
でも、もしこれで起動するようになれば・・・・・
ということで、起動するようにするには、
- HDDのクローンをつくる
- クローンにて、ドライバをすべて外す
- 別マザーに取り付ける
- ドライバをインストールする
これで、別のマザーボードで今までのアプリケーションが動くようになります。
注意しなくてはいけないのは、このころのアプリケーションはISAバス等に拡張ボードを取り付けている場合が多いので、IRQが競合しないようにする必要があることです。ISAがないマザーは当然NGです。
まとめ
WindowsNTパソコンの修理事例を参考にしてみてください!
WindowsNTのパソコンでも、このような方法にてまだまだ修理が可能です。ご自身でできない場合は、パソコン修理の鉄人にお任せください!