森田起也@パソコン修理の鉄人・(株)日本ピーシーエキスパート代表
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20年以上使用しているパソコン「旧型パソコン」は、通常のパソコンと異なる修理が必要となります。(過去旧型PCと通常PCの修理の違い記事を参照)
オーバーホール内容
- コネクター表面の酸化による接触不良
- 銅線の酸化による接触不良
- 基板実装の充電電池の寿命
- 電解コンデンサーの容量抜け
- 半田クラック
- CPUグリスの硬化
- FDD機構のグリス効果
- HDDの劣化
- スイッチ類の劣化・破損
などに代表される、様々な経年劣化が起こるのです。
これらの部品は将来故障してしまう可能性が高いので、たとえ今正常でも近い将来故障する可能性が高いので、今のうちに交換してしまおうというのがコンセプトです。
具体的なオーバーホール方法
- コネクターの抜き差しを10回以上行い、酸化被膜を削り取る(それでもだめな場合は、接点復活剤で磨く)
- 銅線の交換
- 充電電池の交換
- 電解コンデンサーの交換
- 半田を盛りなおす
- CPUグリス交換
- FDD機構グリス交換
- HDDの交換(SSDへの交換)
- スイッチ類の交換
を行うとよいです。
場合によっては、シャーシがさびや腐食していることもあるので、さび・腐食を削り取り塗装もするとよいかと思います。
電源モジュールは交換!
電源モジュールはもっとも大切なデバイスなので、ほとんどが汎用部品であることから、新品交換をするとよいかと思います。
産業用コンピューターは例えば、ニプロン製の電源に交換すると安心かと思います。
旧型PCのHDD交換のコツ
旧型PCのHDDは、8GBや、もっと小さい容量のものが主流です。現在入手可能なPATAのHDDは、500GBなどで容量が大きすぎます。容量が大きすぎて認識しないこともあり得ます。
ここで活躍するのが、CFカード+PATA返還アダプターです。CFカードは8GBや2GBのものがありますので、すんなり認識してくれます
耐久性がある、SLCのコンパクトフラッシュを使用すると安心です。
耐久性の高いSLCのCFカードを変換基板に取り付けて、放熱用の銅版を取り付けてケースにマウントすると完璧です!
まとめ
旧型パソコンのオーバーホールは、まだ故障していないけど、将来故障する可能性が高い部位・部品を交換、リフレッシュすることにより延命をします。
この作業は、過去の頻繁な故障個所の知識や、修理経験を必要とする場合が多いです。
が、基本的に上記の個所を徹底的に点検してみてはいかがでしょうか?
パソコン修理の鉄人は、旧型PCのオーバーホールを得意としていますので、ぜひご相談ください!