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森田起也@パソコン修理の鉄人・(株)日本ピーシーエキスパート代表
代表取締役社長 : 株式会社日本ピーシーエキスパート
1995年シリコンバレーでパソコンと出会い、プラント制御、カーナビの開発・設計を経て2003年に独立。産業用PC修理延命事業を開始。現在はパソコン修理の鉄人として、千葉県柏市にて、日本全国の生産現場の旧型PC修理・延命を行っております!趣味はトライアスロンでそっちでも鉄人です!!
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RAIDについてのページでは、RAIDは同時に2台のHDDが故障してもデータへのアクセスが可能であると説明しました。運悪く3台目のHDDが故障した場合は、どうなるのでしょうか?
HDDは熱に弱く、複数のHDDが搭載されているNASのHDDはほぼ同じ温度条件にさらされます。したがって、熱が原因で2台のHDDが故障した場合は、当然3台目も故障のリスクが非常に大きく、実際に2台故障した場合のリビルド作業中に3台目が故障することは実際にあります。
絶対にしてはいけないこと
運悪く、3台目のHDDが故障してしまった場合には、直ちに電源を切ってください。間違っても下記のことはやってはいけません!!!
- メーカーサポートに電話をし、言われるがままにいろいろやってみる→データ全部消えます
- 所在のわからない修理業者に依頼をする→余計にひどくなるリスクがあります
- 自分でいろいろやって、復旧を試みようとする
- 3台目もHDDを新品に交換したり、1台目、2台目のHDDと交換してみたりする
- 故障したHDDを単体でディスクチェックを行う
- 故障したHDDをUSB等でパソコンからアクセスする
これらのことを行うと、状況が悪化しデータ復旧が不可能になるか、可能だとしても費用が非常に高くなる可能性があります。
まとめ
RAID6は非常に優れた冗長化手法ではありますが、実際に3台のHDDが故障することがあります。このようなリスクをきちんと理解したうえで運用をしてください。万が一3台目が故障した場合は、直ちに電源を切ってRAIDにしっかり対応した復旧業者に相談してください。ご自身で復旧するのは、ほぼデータを失う結果につながります。故障直後で何もしていなければ結構な確率でデータ復旧が可能です。
もちろん、データ復旧、パソコン修理の鉄人もRAIDのデータ復旧に対応しています!ご相談ください!