森田起也@パソコン修理の鉄人・(株)日本ピーシーエキスパート代表
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SDカードを使用していると、「フォーマットしますか?」というエラーが出る場合があります。なんでこうなるのか、こうなった時にはどうすればよいのかを解説します。
SDカードの種類(規格)
SDカードの形は、SDカード、mimiSD(ほとんど見ない),MicroSDがあり、規格は、SD,SDHC,SDXCがあり、上位互換があります。SDHCは32GBまでで、SDXCは2TBまであります。実際に使うのはSDXCか、MicroSDXCだと思います。
大容量化するのは良いのですが、壊れたときに失うデータ量も多くリスクが高まっているといえます。
※buffaloのHPから引用
SDには寿命がある!
SDカードは、防水仕様が結構当然になっていて、耐久性がある感じがしますが、実は耐久性はあまりありません。メモリチップの端子が外に出ていて、静電気に非常に弱いのです。振動や落下に強いのですが、電気に本当に弱いです。
また、端子が汚れやすく、接触不良であることがあります。
そして、SDカードには、寿命があります。SDカードの内部の半導体メモリは、たいていはMLCやTLCですが、1000回もしくは1万回くらいしか書き換えができません。数年も使っていると寿命に近づくといわれています。
急に壊れるのではなく、徐々に書き込みエラーが出るようなるといわれています。もちろん、これが原因で「フォーマットしますか?」となる場合があります。
SDのデータ復旧は、HDDとは異なる
これは経験則ですが、SDカードのデータがなくなってしまった場合は、復旧方法はHDDとは異なるようです。具体的には、以前ご紹介した、Finaldataだと復旧率が上がらないようです。SDカード等の半導体メモリは、書き込み回数による寿命を少しでも伸ばすために、自動的にコントローラーが同じセルに書き込みにくいようにコントロールしていますが、こういうのが影響しているのかもしれません。
結論
「フォーマットしますか?」と出た場合、決してOKを押さないようにしてください!!!
接触不良の可能性もありますので、数回抜き差ししてダメな場合は静電気等で壊れかけた可能性があります。すぐに復旧ソフトで復旧してください。通電時間をいかに減らすかがデータ復旧率に大きく関係します!
比較的検出率が高いのは、Testdisk と photorecovery 辺りでしょうか。しかしながら、トラブルを抱えているSDカードからデータ復旧を行うのは非常にリスクがあり、やり方を間違えると復旧できるはずのデータをダメにしてしまう可能性が高いので、そのリスクをよく理解したうえでご自身でやってみてください。
自信のない方は、プロに任せたほうが復旧率が上がります。ご自身でいろいろやった後にプロがやっても、時すでに遅しになることが多いので要注意です!!!
詳細については、データ復旧ページをご覧ください