森田起也@パソコン修理の鉄人・(株)日本ピーシーエキスパート代表
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生産ラインを動かしているPCが故障すると、ラインが止まってしまい大損害を被ってしまうことになります。
実際にそのようなことが起こった場合は、すぐに復帰できるのでしょうか?
それは故障の原因によって変わってきます。
コンデンサ等の電子部品の故障が原因の場合
電源を入れてもすぐに落ちてしまう場合や、電源が入らない場合などが該当しますが、このような場合は、故障部品を交換することにより復帰ができるかと思います。
コンデンサー部品は20年前も現在も完全に互換性があるので問題なく修理が可能です。現場で作業をしてしまえば数時間での復帰も可能です。
コンデンサが劣化して破裂しかかっています。こうなると交換が必要となります。
HDDが故障した場合
HDDはコンデンサと並んで故障しやすい消耗部品です。いきなり完全に故障することは少なく、読み込みが遅くなったり、少し異音がしたりしはじめて徐々に進行するケースが多く、初期症状であれば、すぐに磁気データを抽出することにより復旧が可能となります。
HDD故障でデータ復旧不可能な場合
HDDの故障度合いがひどく、データ復旧が不可能な場合は、機械を動かすためのアプリケーションのFDDがあれば、復旧可能な場合が多いです。
まずは、HDDを新品に交換して、OSをインストールします(MS-DOS、WindowいずれもFDDがなくても、市場からの調達は可能です)そして、機会を動かす専用ソフトをFDDからインストールすればOKです。
20年くらい前のソフトは今ほど複雑ではないので設定箇所も比較的少なく、スムーズに復旧できるかと思います。
まとめ
ラインで使用しているPCが故障した場合、ポイントになるのはHDDからデータを抽出できるかどうかです。HDDからデータ復旧ができない場合は、ソフトのFDDが存在するかどうかが非常に重要となります。
- HDDがおかしいかな?と感じたら直ちに専門家に相談する
- 特に、HDDのアクセスランプの状態がいつもと異なる場合(点灯しっぱなしの場合は特に!!)故障の前兆です
- 電源が入りにくいのは、コンデンサ故障の前触れの可能性が高い
- 20年前のPCは、部品の寿命はとっくに過ぎているので、必ず故障します
以上に留意して運用をしてください!
もし、お困りの際には、 30年前のパソコンの修理にチャレンジするパソコン修理の鉄人にご相談ください!