森田起也@パソコン修理の鉄人・(株)日本ピーシーエキスパート代表
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【ご依頼者様】東京都日野市のお客様
【ご依頼内容】ミツトヨの三次元測定機 CRYSTA-APEX S776を操作するPC Dll acxzが起動しなくなったので、直したい
【鉄人の修理内容】RAID崩壊からのOS+アプリ復旧及び、電解コンデンサー交換による延命
英語のエラーが出ています。たいていの人は、これを読もうとしませんが、中学程度の英語なので読んでみるのが良いです。ここでは、設定値が消えちゃったよって言っています。
RAID崩壊しており、OSが起動しません。RAIDは同時に2台以上のHDDが故障しないことを前提とした冗長化システムではありますが、実際には同時に故障することが多いです。
メインボード目視。特に問題ないようですが、確実に劣化は進行しています。
グラフィックボードです。 冷却ファンは正常です
内蔵HDDです。通電時間は少ないのですが、モーターの調子が悪いようです。 交換必須です
電源ユニット内部をチェック。コンデンサの破裂はありませんが、経年劣化しております
RAIDカードです。故障はしておりませんが、このカードを撤去してシングルにて動作させてみます
RAIDカードを除去し、HDD1台のみで起動に成功しました。もちろんHDDはオリジナルではなく、クローンを使用します。
いつでも原状復帰できるようにオリジナルHDDは絶対に使用しません!
イベントビューワには、特に目立ったエラーはありませんでした。Windowsは健全なようです。
産業用SSDに磁気情報を転送しました。右がメイン、左が予備です
RAIDを解除してSSDシングルにて動作するようにしました。故障時には予備SSDに交換しすぐに復帰できるようにしました
CPUグリスが劣化していたので新品交換しました
ヒートシンククリーニングしました
Windows正常起動確認
蓋を開けると、すぐに予備SSD格納しております。万が一起動不能になった場合は、ケーブルをこちらに差し替えていただきます。
RAIDにより、HDDを冗長化して将来の故障に備えても、実際にはHDD故障時にシステムが動作しなくなることが非常に多いです。何のためのRAIDなんだか??って思います。
RAIDカードを撤去し、シングルで動作させた代わりに、きわめて故障しにくいSSDを取り付け、なおかつ予備のOS,データ入りのSSDをすぐに装着できるようにして納品しました。これで安心して三次元測定機を使用できるようになりました。