修理実績

電子顕微鏡写真の3D合成、撮影写真の測定に使用するWindowsXP機が起動不能に

The following two tabs change content below.

森田起也@パソコン修理の鉄人・(株)日本ピーシーエキスパート代表

1995年シリコンバレーでパソコンと出会い、プラント制御、カーナビの開発・設計を経て2003年に独立。産業用PC修理延命事業を開始。現在はパソコン修理の鉄人として、千葉県柏市にて、日本全国の生産現場の旧型PC修理・延命を行っております!趣味はトライアスロンでそっちでも鉄人です!!

【ご依頼者様】茨城県つくば市のお客様
【ご依頼内容】電子顕微鏡写真の3D合成、撮影写真の測定に使用するDell XPS8700(WindowsXP)機が起動不能になった。顕微鏡画像解析に使用しているアプリmex, Scandium, OIMがあと5年以上使用できるようにしたい。PCの納入業者には、修理不可能と言われたので困っていた。
【鉄人の修理内容】メモリモジュールが経年劣化で1枚故障していることがわかりました。また電源ユニット、HDD,メインボード、グラフィックボードいずれも経年劣化しており、5年以上使用するためにはメンテナンスが必須の状態でした。研究に使用しているので、今後このPCが急に使用できなくなった場合は、研究スケジュールに影響し多大な損害が発生する可能性がありますので、費用対効果を考慮しつつ「修理+予備PC製作」「修理+延命」「応急修理」の3つのプランを提案しました。

パソコン正面です

パソコン背面です

お客様より送付頂いた添付物一式です

パソコン内部です

内部写真から見た手前側のHDDのクローンを作製しました。問題なく磁気情報抽出ができました。

手前側HDDの容量は1TB使用時間は20000時間を超えているので交換が推奨されます。自動車に例えると20万キロ走っていることになります!

内部写真から見た奥側のHDDのクローンを作製しました

奥側HDDの容量は2TB使用時間は8500時間なのでこれも交換が推奨されます。自動車に例えると8万5千キロくらいに相当します。

PCの簡易テストは軽度なエラーが発生しました

PCドクターによる簡易テストでのエラーログです

PCドクターの高負荷テストは通過

MEMTESTでエラー発生

メモリ四枚のうち一枚のみでの起動、スロット変更などをするも極めて不安定

電源を良品電源に交換すると動作が安定

クローンHDDの不良セクタを修復しました。l

8GB×4枚のメモリのうち一枚が不調な事を特定しました

windows上で専用ツールを使った負荷テストを実行しましたが特に問題なく稼働、マザーボードには今の時点では重大な障害はないようですが、5年以上使用することが希望なので、アルミ電解コンデンサーを新品にしたほうが良いです。

負荷テスト時の熱分布は正常です。ホコリをすべてクリーニングしたので良好に冷却されております。

OSはwindows7Pro システムモデルはXPS 8700 今現在Windows上で認識できるメモリは24GBです

グラフィックボードは GT 720です

グラフィックボード GT 720

マザーボードにはコンデンサの異常等はないようです

DLEE製の電源です、挙動が安定していないようです

電源内部です、ほこりと白い粉のような物が大量に付着していました。アルミ電解コンデンサの液漏れはありませんでしたが、経年劣化しているので部品交換必須です。

動作確認のためCドライブDドライブの両方のクローンを搭載した状態で8時間ほど運転させましたが特に異常なし