森田起也@パソコン修理の鉄人・(株)日本ピーシーエキスパート代表
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WindowsNTと聞いて、懐かしいと思う人、何それ?と思う人さまざま化と思うので、まずは、WindowsNTの説明を。
Windowsは、XPより昔は、9x系とNT系に分けられてました。
9x系
16ビットMS-DOSの派生で、個人用途向けのものとされていた。厳密な意味ではマルチタスクではなかった。「システムリソース」なるものが存在し、プログラムを起動するたびにシステムリソースを消費し、プログラムを終了しても、リソースが回復しないという致命的な不具合?を持っていたために、フリーズやブルースクリーンが出て落ちることが多かった。ソースが少なくなると動作が不安定になったり、文字化けしたりすることもあったので、とてもじゃないけど業務用途には使えない代物だった。
NT系
32ビットのMS-DOSとは全く異なるOSで、「プリエンプティブマルチタスクOS」と呼ばれていた。9x系と比べると動作は非常に安定しており、ブルースクリーンになることはほとんどなかった。業務用途には最適であったが、当時は周辺機器やアプリケーションが対応していない場合もあり、爆発的な普及はしなかった。
この中で、WindowsNTは、WindowsNT3.51 とWindowsNT4.0が日本では一般的でした。
故障原因と対処方法
WindowsNTはOS自体はほとんど壊れないので、故障(起動不能)になる場合は、たいていは原因はハードウェアにあるといってよいと思います。
HDDの故障
WindowsNT4.0 WidowsNT 3.51は、HDD故障を想定しておりません。HDDが故障した場合は、動作不良や起動不能になります。対処方法としては、HDDを新品に交換する必要があります。市販のHDDコピーマシーンは不良セクタコピー機能がついていないので、自力で復旧したい場合は、データはあきらめてWindows再インストールする方法しかないです。
パソコン本体の故障
本体が壊れた場合は、メーカー修理はしてくれないし、一般の修理店でも古くて修理不可になる場合がほとんどなので、自力での復旧は難しいことがほとんどかと思います。(弊社は修理できますが。。。。。)
まとめ
WindowsNTは、非常に軽快で信頼性が高いOSなのでOS自体がクラッシュする可能性は低いといえそうです。起動不能になった場合は、本当に大事なシステム(業務用途や工場で使用)の場合は自力での復旧は不可能といえます。