森田起也@パソコン修理の鉄人・(株)日本ピーシーエキスパート代表
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15年以上現場で稼働しているパソコンや、FAコンピュータは万が一故障すると、監視や工場生産ラインが停止して業務に損失をもたらします。
このコンピュータが故障する前に予備のまったく同じコンピュータを用意しておけば損失を最小限に抑えることが可能となります。
FAPCでも、通常のPCでも使用しているCPUは、たいていインテルで、チップセットも同様か、オリジナルということはほぼゼロかとおもいます。
つまり、発売から15年以上経ってもはや保守部品を手に入れることもできないようなコンピュータの複製を作成することが可能なのです。
HDDの複製を作る
スペアコンピュータを作るうえで、最も重要なことは、HDDのクローンを作成することです。
旧型のPCを使用するのは、結局は制御や、計測で使用するアプリケーションをまだまだ使いたいというのが理由かと思います。そのため、HDDの複製を作って、複製HDDが完璧に稼働するようなコンピュータを確保するこ=複製コンピュータを確保する ことになるからです。
複製コンピューター=まったく同じメーカー・型番PC?
確かに、まったく同じメーカーの同じ型番のPC、FAPCが入手できればそれにHDDクローンを装着すれば複製コンピュータの完成です。簡単です。
しかし、実際には15年以上昔のコンピュータで同じメーカー・同じ型番のものを調達するのは難しいことがほとんどです。
このため、ほぼ同じアーキテクチャの別メーカーのコンピュータを用意して、クローンHDDのドライバを入れ替えて最終的に制御、計測アプリケーションが動く状態にすればこれでもOKなのです。
さらに、オリジナルのコンピュータよりも高性能、高信頼性の複製コンピュータも作ることができるのです!!!!!!
クローンHDDってどうやって作るの?
HDDクローンは、HDDをクラスターレベルでコピーするマシーンが各種ありますので、これを使用します。不良クラスターがある場合は、ここでコピーが止まってしまうコピーマシーンもあるので、要注意です!
究極的には仮想化
もし、仮想環境にてクローンHDDからブートができるようになれば、これは最高そして究極の予備パソコンになります。しかし、これには条件があります
- 制御機械と通信をするインターフェースを備えており、これがきちんと動くこと
- FDDなどのレガシーデバイスがきちんと動くこと
です。特に、1は重要ですが、RS-232Cの場合は、ほぼ100%問題ないです。SCSIやRS-485も動きます。PC-98シリーズのCバスは今のところ難しいです。PCIバスや、ISAはうまく動く可能性はあります。
仮想環境で動きさえすれば、Windows10の最新のパソコンでも、従来のアプリケーションを昔のままで動かすことが可能になるのです。このため、寿命もぐんと長くなります!!!!
まとめ
工場や、現場で活躍している旧型パソコンは正直、いつ壊れてもおかしくない状況に置かれている場合が多いです。このような時に備えて、「予備パソコン」を作ることは、強力な保険となるでしょう。
作り方はいろいろありますが、究極の予備パソコンは、仮想化だと思います。
予備パソコンに関するお問い合わせは、パソコン修理の鉄人に!!!!