森田起也@パソコン修理の鉄人・(株)日本ピーシーエキスパート代表
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ノートパソコンなどの液晶画面長年使用すると、だんだん暗くなったり黄ばんだりすることが多かったのですが、このようになった液晶パネルは何とかなるのか?について解説します。
バックライトは蛍光灯のようなもの
液晶パネルは、自分自身で発行することはできません。このため、裏から光を当てる必要があり、今でこそLEDが主流になりましたが、その前は超細い蛍光灯(冷陰極管・CCFL)が使われていました。
これは、まさに蛍光灯のミニチュアなので、使用しているとだんだん暗くなっていきます。そして、色も黄ばんできてしまいます。もっと劣化が進むとちらつきが増え、最後には点灯しなくなってしまいます。
液晶が暗くなる原因
このように、液晶のバックライトには寿命があり、経年劣化することにより暗く、黄ばんでいきます。しかし、この冷陰極管の劣化以外にも、原因がある場合があります。それは、たばこの煙です!たばこのやにが液晶パネルの中に入り込んで、内部にやにが付着することにより液晶パネルが黄ばむこともあります。
液晶が暗くなった場合の修理方法
液晶パネルが暗くなった場合、最も確実な修理方法はパネル事交換することですが、古いパソコンなどは、液晶パネルが入手できない場合もあります。このような場合は、冷陰極管を交換することができます。
冷陰極管には、管の直径、陰極管の長さが何種類もあるので、元の液晶パネルから取り出して、ノギスなどで正確に計測して同じものを入手する必要があります。
また、注意すべき点として、日本製と海外製があり、日本製のほうが高価ですが発色が良く長寿命です。絶対に日本製をおすすめします!!!!
冷陰極管を変えても改善しない場合がある
上記のように、バックライトを交換しても稀に改善しないことがあります。これは、たばこのやにが原因であることが多いです。
バックライトを点灯するための高圧回路である、「インバーター」が壊れていることもあります(上の写真)。ただ、この場合は、バックライトが点灯しない場合が多いですが。インバーターは、液晶パネルに固有の部品で、汎用性がないのでこれが故障すると少々厄介です。
LEDバックライトへの交換
最近では、交換用のLEDバックライトが出回ってきました。上記のように冷陰極管を交換できない場合や、交換しても改善しない場合は、LEDを試してみる価値がありそうです。
上記のように、LEDの場合は、チップが何個もついてむらになりやすいですが暗くて見にくいということはありません。さらに、LEDの場合は、入手しにくいインバーターの基盤も不要です。5から12Vの直流電源(スイッチングもOK)があれば簡単に点灯ができます!
まとめ
液晶パネルが暗くなった場合は、冷陰極管の寿命の可能性があります。まずは液晶を分解して陰極管の直径、長さを正確に測ってください。こちらの会社さんには、かなり豊富な種類があるのでお勧めです。弊社も仕入れてます。そして、交換しても改善しないときや、インバーターも故障している場合は、LEDバックライトへの交換で修理が可能です。もちろん、パソコンの鉄人でも作業を行うことが可能です。ご自身でやる自信がない方はお問合せください!