森田起也@パソコン修理の鉄人・(株)日本ピーシーエキスパート代表
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パソコンは、いろいろなメーカーが発売しておりますが、基本的には、汎用のパーツを組み合わせて作られています。外観も似ていますが、メーカーによって壊れやすい、壊れにくいというのは、修理をやっているといろいろ見えてきます。結構壊れやすい部分を挙げてみます。
ACアダプターのコネクタ部
ノートパソコンや、液晶一体型パソコンは、ほぼ必ずACアダプターを刺すところがあります。ここは、メーカーのノウハウが詰まっています。ノウハウがない会社はすぐ壊れます。
壊れるパターンは主に下記2パターンです。
- ACアダプターのメス(本体側)の端子そのものが欠ける
- ACアダプタのメス(本体側)が長年の抜き差しの振動で断線する
1.ACアダプターのメス(本体側)の端子そのものが欠ける
このパターンは、ソニーに多いです。
2.ACアダプタのメス(本体側)が長年の抜き差しの振動で断線する
上の写真の真ん中のシルバーの部品がACアダプターを受けるパーツなんですが、両脇に4か所半田付けをして留まっていますが長年アダプターを何度も何度も抜き差しをすることで、この部品がものすごい回数振動をして、最後には、この半田にヒビが入って接触不良になります。これは、デル、ASUSなど海外の値段が安めのノートパソコンが非常に多いです。
ちなみに、国内の一流メーカー(富士通、NEC、SONY、Panasonic)などは、
基板には直接取り付けておらず、ケーブルを介してなので、振動が基板に伝わらず、接触不良になることがありません。
国内メーカーと海外メーカーの設計の違いを見ると、国内メーカーの素晴らしさがとてもよくわかります。
冷却ファン
パソコンは、演算をすると熱が発生します。そして、電子部品は熱に弱くコンピュータの設計は熱との闘いとも言えます。デスクトップパソコンは、冷却ファンは頑丈なものがついているのであまり壊れません。
ノートパソコンは、薄型化が必要で、ファン部品はぎりぎりで設計されているために、よく壊れます。
特に故障が多いのは、レッツノートのファンです。おそらく、限界設計をしているためかと思います。
また、液晶一体型のパソコンもファン故障が多いです。が、メーカーによる違いはあまりないようです。SONY、Fujitsu、NECまんべんなく故障しています。
メーカーによる違いというよりは、使用している環境に左右されます。この写真は、埃が多い場所で使っていた一体型パソコンです。ここまで溜まると動かなくなります。
液晶一体型パソコンは、熱が多く発生する割には、薄型なので、小型ファンを取り付ける必要があり、ファンに負荷がかかってしまうようです。
液晶一体型パソコン
デスクトップパソコンで壊れやすいメーカーは?
NECのデスクトップPCは、壊れにくい気がします。反面壊れやすいのは、Dell、レノボなどの海外メーカーです。
多いのは、コンデンサの液漏れです。しかし、最近のパソコンは、液漏れは減ってきている感じがします。
特に、デルのパソコンは、コストダウンが非常になされていて、内部の部材からねじまでコストダウンが徹底されています。このため、汎用部品での修理ができず、趣里代が高くついてしまうことが多いです。
結論
何千台も修理してわかることは、国内メーカーと海外メーカーの差は歴然としているということです。やはり、国内メーカーのパソコンは高いだけあってしっかり作られています。海外の安いパソコンは、ノウハウが蓄積しておらず、国内メーカーでは考えられないような部分が故障しています。
今後の購入の参考にどうぞ。
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