修理実績

ノートを海外から持ち帰ったら起動しなくなった

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森田起也@パソコン修理の鉄人・(株)日本ピーシーエキスパート代表

1995年シリコンバレーでパソコンと出会い、プラント制御、カーナビの開発・設計を経て2003年に独立。産業用PC修理延命事業を開始。現在はパソコン修理の鉄人として、千葉県柏市にて、日本全国の生産現場の旧型PC修理・延命を行っております!趣味はトライアスロンでそっちでも鉄人です!!

飛行機で海外に行き、帰国したらパソコンが起動しなくなっていたというトラブルがたびたびあります。このような時の対処法を解説します。

 

機内の環境

 

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飛行機内は、特殊な環境です。気圧は地上の約8割(標高2000m程度と同等)また、湿度は限りなく0に近いです。これは、結露による機内の電子機器を守るためだそうです。

 

静電気が発生する条件

静電気が発生しやすいのは、

  • 湿度20%以下
  • 温度25度以下

だそうです。また、服の組み合わせでも変わるようです。

 

静電気がパソコンに悪さをする

 

このように、飛行機内は静電気が発生する条件がそろっており、パソコンを機内に持ち込むことにより、静電気の影響を受けることが多くなります。

 

静電気以外の要因

 

意外と知られていませんが、飛行機に登場するときのパソコン使用パターンに危険があることもあります。

搭乗前に待合室で急いでメールを打って、搭乗開始とともに、パソコンをスリープにし、そのまま持ち歩く場合が多いかと思います。今のWIndows7やWindows10は、スリープにした場合、いったん省電力状態になり、パソコンを閉じた後に自動で休止状態に移行します。しかし、ここに落とし穴があります!

休止状態にするときには、HDDにメモリにあるデータをHDDに退避します。最近のパソコンには、ジャイロセンサーがついており、振動を検知したときにHDDアクセスをストップする機能がついていますが、休止状態にするときはこの機能が働きません!つまり、スリープにした直後に、パソコンをバッグに入れて歩くと、パソコンが振動している状態でHDDへのデータコピーをしてしまうのです!!!

これは、HDDにダメージを与える可能性が高くなります。

 

静電気で起動しなくなった時

 

飛行機から降りて起動しなくなった場合は、まず静電気を疑いましょう。電池を抜いて、ACアダプタを抜いた状態で、電源ボタンを数回押してみてください。
そして、5分待って電池、ACアダプターを接続して再度起動してください。これで起動すればよいのですが、それでもダメな場合は、メモリの抜き差しが必要になります。

 

プラスドライバーで、パソコン裏を開けてメモリを抜き差しします。

 

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こんな部品です。

 

まとめ

 

飛行機内では、静電気が非常に発生しやすいです。パソコンを触るときには、金属部分を触るなどをして静電気対策をしてください。心配な方は、弊社技術員も使用している、静電気防止のリストバンドを付けてみてはいかがでしょうか?

 

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万が一、起動不能になった場合は、上記方法で復帰する場合が多いです。それでもダメな場合は、パソコン修理の鉄人にお問合せください!