森田起也@パソコン修理の鉄人・(株)日本ピーシーエキスパート代表
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10万円以上もするパソコンを買ったら、液晶に1っか所ドット抜けが!!!!
これ、ショックですよね。
液晶のドット抜けについて書きます。
ドット抜けって?
液晶パネルを拡大すると、
このように、赤、青、緑のドットが並んでいます。
これらのドットは、一つ一つが独立して明るさが変わる仕組みになっているのですが、たまに、暗いままであったり、明るいままであったりすることがあります。これをドット抜けといいます。
ドット抜け以外=表示可能なドットの割合を保証している
ノートパソコンのカタログの下のほうにドット抜けについての記載が必ずあります。
「※3.TFTカラー液晶ディスプレイは、非常に高度な技術を駆使して作られており ます。非点灯、常時点灯などの表示(画素)が存在することがあります(有効ドット数の割合は99.99%以上です。有効ドット数の割合とは「対応するディスプレイの表示しうる全ドット数のうち、表示可能なドット数の割合」です)。また、 見る角度や温度変化によって色むらや明るさのむらが見える場合があります。これらは故障ではありませんので、あらかじめご了承ください。」
今時の液晶パネルは、1920x1080xRGB=6,220,800ドットありますが、このうちの99.99%というと、6,220,178ドット以上は有効ですよということです。引き算をすると、ドット抜けは623か所以下なら正常です。って言っているのです!!!!
ドット抜けは修理できるのか?
残念ながら修理ではなおりません。唯一の方法は、液晶パネルを交換することです。しかし、交換用液晶パネルも同様に623箇所より少ないドット抜けがあるかもしれせん。。。。ちなみに、液晶パネル交換にかかる費用は、安くて3万円くらいです。。。。
まとめ
液晶のドット抜けは、製造上どうしてもやむを得ないもので、0.001%くらいは許してね。とメーカーは主張していますが、一見ものすごく少ない気がしますが、計算をすると623か所までは正常ということになります。したがって、2,3か所のドット抜けはどう考えても保証対象になりません。
ドット抜けを修理する唯一の方法は、ドット抜けがないもしくは、気にならない液晶パネルに交換することです。