森田起也@パソコン修理の鉄人・(株)日本ピーシーエキスパート代表
最新記事 by 森田起也@パソコン修理の鉄人・(株)日本ピーシーエキスパート代表 (全て見る)
- オンプレ電子カルテシステムのサーバー故障の調査事例 - 2024年10月8日
- 生産設備の監視用PCでブルースクリーンが出て不安定 - 2024年9月25日
- ホテルの設備監視システム用サーバーの修理・延命事例 - 2024年9月24日
- 生産設備監視用PCの修理・SCSI HDDのSSD化事例 - 2024年9月21日
- 設備制御用のFAPC FC-20XE(Windows2000)の機種変更事例 - 2024年9月19日
【ご依頼主】東京都西東京市にお住いのM様
【ご相談内容】パソコンが熱くなって、リセットする
【鉄人の修理内容】ファン交換作業
【費用】税別25,000円程度
パナソニックのレッツノートは、非常に強靭で、高性能なので、ビジネス用途で多く使われています。しかし、弱点があります!!
それは
冷却ファンがすぐに壊れるのです。おそらく、軽量化のためにかなり限界の設計をしていて、熱の余裕がないのかと思います。
実際に、サーモグラフィーで診てみると、かなり熱を発しています。修理後の写真を撮るのを忘れたのが痛い!!!!
まず、弊社では、修理全数お客様のご申告故障個所以外のテストも行います。
故障個所だけ直して納品しても、お客様が気づかない部分が故障していて、結局快適に使えなくなることが非常に多いからなのです。
早速、レッツノート純正のテストツールでテストを行います。
テスト合格!しかし、ファンの回転が甘く、カラカラ音がします。
冷却ファンのグリスアップ(分解・清掃・注油)をすれば、低価格で修理ができますが経験的にこの方法だと再発の可能性が高いのがわかっておりますので、冷却ファンの部品が入手可能な場合には、部品交換をお勧めしております。
さらに、部品交換のために分解です。レッツノート共通して言えるのは、とにかく分解が大変!!!!
防水シールをはがし、大量のねじを外して、メインボードを取り外しました。
そして、純正の新品ファンを取り付けます。
その後、全て元に戻し、防水シールは新品に交換をします。これを行わないと、本体にお茶をこぼしたときに、メインボードまで被害が及ぶので、重要な工程です。
完了後、熱負荷テストを行って、合格した場合にのみ出荷をします。
レッツノートのこの機種(CF-N8 CF-S8 CF-N9 CF-S9 CF-N10 CF-N10)シリーズのファン交換は、本当に多いです!!!
下記の症状の時は、ファンが怪しいです
- カラカラ音がする
- 本体が熱い(タッチパッド周辺)
- 異様に遅い
- 起動後数分で電源が落ちる
なお、これらの機種の「持病」として、
- 電源のスライドスイッチが固くなる
- 電源LEDが点灯しなくなる
も結構あります。これらも修理できます!
詳細は、こちらのレッツノート修理ページをご覧ください!