
森田起也@パソコン修理の鉄人・(株)日本ピーシーエキスパート代表

最新記事 by 森田起也@パソコン修理の鉄人・(株)日本ピーシーエキスパート代表 (全て見る)
- 生産停止の危機!データ復旧成功率30%の壁を越え、プレカットCAD/CAM装置を復活させたUnix搭載PC延命術 - 2025年6月12日
- 社会インフラ停止の危機!電波塔の制御PC、他社修理で悪化した「警報の赤」を“米粒大の部品”特定で復旧 - 2025年6月9日
- 生産ライン停止!ウォータージェットを制御する古いPCの故障から、数千万円の設備投資を回避した延命事例 - 2025年6月6日
- 設備更新はまだ早い!Dell GX270の延命と予備機製作で守る、製造業の生命線 - 2025年6月6日
- 製造現場で使用されている旧型ノートPCのデータ復旧・修理事例 - 2024年10月29日
SSDとは?
SSDは、Sold State Driveの略で、HDD(Hard Disk Drive)に対して、可動部品がないドライブです。
HDDのシークタイム
※ウィキペディア写真を使用
ハードディスクは、上のように、円盤が回転しており、アームの先についたヘッドで円盤に刻まれた磁気情報を読むことによってデータを読み書きしています。
例えば、円盤の特定の場所の磁気情報を読むためには、
- ヘッドのアームを適切な場所に動かし、
- 磁気情報がちょうどヘッドを通過するまで待つ
こうして初めてデータを読むことができます。円盤上の一か所のデータを読む場合、仮にアームが偶然良い位置にいた場合、データを読むことができるようになるまでの時間は、0秒からディスク1回転にかかる時間ということになります。ディスクは、5400回転/分なので、0.011msかかることになります。平均すると、0.006sつまり、6msくらいかかる計算になります。この、「目的のデータを読みに行くのにかかる時間」をシークタイムと呼びます。
実際に、HDDの性能表を見ると、平均シークタイムは数msです。1秒の1000分の6秒なので、すごく速いと思われるかもしれませんが、この速度は決して速くありません。
SSDの読み書き速度
SSDは、全て半導体でできており、目的のデータを読むのに時間は理論上ゼロとなります。HDDのシークタイムがどんなに早くても、ゼロに勝るものはありません!
実際の読み書き速度
記憶装置の性能を評価する指標として、例えば、100MBを読み書きするのにかかる時間をはかります。
- 100MBのサイズのファイルを読むのにかかる時間
- 100MBのサイズのファイルを書き込むのにかかる時間
- 4KBのサイズのファイルを25000ファイル書き込むのにかかる時間(合計100MB)
- 4KBのサイズのファイルを25000ファイル読むのにかかる時間(合計100MB)
をそれぞれ計測することで記憶装置の性能を比較します。
まず、一般的なHDDの速度は下記のようになります
一方、SSDの速度は
100MBサイズのファイル書き込みは1284と、HDDの約10倍です。そして、4Kサイズのファイル25000個の書き込みは、HDDが0.8に対して、SSDは114と、100倍以上になっています!!!
実際の動作は?
実際のHDDの場合と、SSD交換後の比較動画です
明らかにSSDのほうが速くなっています。
まとめ
このように、SSDは、HDDとは異なり構造的にスピードが出るようになっております。理論値はもちろん、実測値も10倍以上速度が速いです。そして、実際にHDDをSSDに交換することにより、パソコンの動作が劇的に早くなることがご理解いただけたと思います。
パソコンの速度が遅く感じている方は、SSDに交換することをお勧めします!!!ご自身ででいない場合は、SSD交換歴13年のパソコン修理の鉄人にお任せください!!!!