森田起也@パソコン修理の鉄人・(株)日本ピーシーエキスパート代表
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【ご依頼者様】京都府宇治市五ケ庄官有地のお客様
【ご依頼内容】DELL PRECISION 530のBIOS表示もしなくなったので、何とか直したい(今後5年以上使用したい)
【鉄人の修理内容】メインボード故障、入手不可能な特殊インターフェースボード使用のため、準予備機製作まで提案しました。
Dell Precision 530を送りいただきました。電源を押してもうんともすんとも言いません。
まずはメインボードの目視。コンデンサ液漏れはないようです。
HDDの磁気情報を確認しました。経年劣化はしているものの、正常です。磁気情報吸出しOKです
仮想環境でWindows2000の起動を確認しました。 ハードウェア故障であって、OSまでダメージは行っていないようです。
HDDの使用時間は11万時間を超えています。寿命を大幅に超えていますので、交換必須です。自動車で言うと、110万キロに相当します!!!
電源ユニット内部の様子です。電解コンデンサの液漏れはありませんが、経年劣化しております。電圧はきちんと出ておりますので、メインボード故障が原因と考えられます
通信ボードが3枚、LANカードが1枚刺さっています。一番上の二枚重ねの通信ボードは、かなり特殊で世界中探しましたが見当たりませんでした。
ケースファン、CPUファンが1基ずつ内蔵されています。経年劣化しているので交換が必要です。ケースファンはベアリングの汎用品で代用可能です。
特殊な通信ボードで、入手不可能です。全世界探したけどありませんでした。。。
Color Frame Grabberのみ入手可能性がありますが、確実性はありません。
一般に工業製品は動作温度が10℃上がると寿命が半分、10℃下がると寿命が2倍になります(アレニウスの法則)これに従って、冷却ファンを増設して稼働温度を10℃下げてあげれば、寿命が延びます。
この原理を利用して延命をします。
グラフィックボード109-81100-01は、汎用品であり、交換可能です。
I/Fボードは唯一無比なので、こちらのスペースに冷却ファンを内蔵し、冷却して少しでも延命をするのが良いでしょう。
Dell Precision 530は現在でもポーランドやドイツから入手ができます。これらを使用して、1.インタフェースボード以外の予備機(準予備機)の製作、2.メインボード修理+他部位延命、3.メインボードのみの延命の3つの延命方法を提案しました。