

森田起也@パソコン修理の鉄人・(株)日本ピーシーエキスパート代表

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【ご依頼主】埼玉県和光市の法人様
【ご相談内容】動作が遅いのでSSDに交換して高速化したい
【鉄人の修理内容】SSD交換作業・取り出したHDDを外付けに改良
【費用】税別75,000円程度
レッツノートCF-SX2のSSD交換+取り出したHDDをUSB外付けドライブに改良です。
まず、いつものごとく、HDDコンディション確認です。
コンディションは非常に良いです!これなら、USBの外付けドライブとしてまだまだ使えます!!388回で1200時間使用ということは、1日3時間程度しか使っていないことになります。SMART情報で、パソコンの使用状況までわかってしまうんです。サーバーマシンとかの場合は、使用時間が2万時間で、電源投入回数が10回とかだったりします(笑)
また、HDDのベンチマークテストをします。
遅い!!!さすがに、SATAでシーケンシャル65MB/sは遅いです。もっさりしていて、ユーザーさんはしんどかったかと思います。この数値がどこまで伸びるか楽しみです。
続いて、レッツノート純正のテストツールで本体の故障チェックをします。
特に問題がありませんでした。本体が正常、HDDも正常なので、問題なくSSD交換作業に入れます。HDDを取り出します。今回の依頼は、HDDデータ引っ越しではなく、出荷時状態への戻しなので、データ引っ越しはしません。が、SSDをそのまま入れてもWindowsをインストールすることができません。なぜかというと、HDDに、工場出荷時状態にするDtoD領域があるからなのです。
この領域をコピーしてあげる必要があるので、通常通りデータコピーを行った後に、手作業でリカバリー作業をします。
データ引っ越しをして、DtoD領域(リカバリーデータ)をコピーして、そのまま出荷時状態にします。
出荷時に戻し、Windows Updateを行うと・・・・・・・ 228も更新があります!!!!しかも、これ、この更新が終わってもまだまだ更新があります。
モノはいいようで、更新プログラムって、バグ修正であったりもします。つまり、228か所も不具合があったことになるんです。Windowsって、本当に欠陥だらけのOSなんです。
この更新作業を全部やるとそれだけで丸一日以上かかります。納期優先のため、更新作業はお客様にお願いして、ベンチマークをとりました。
シーケンシャルが4倍以上、ランダムは100倍以上!!!!SSD恐るべしです。あとは、取り出したHDDをUSBドライブに改良して、認識確認→納品となりました。