修理実績

NEC ファクトリーPC FC-12H WindowsNTマシンの延命修理

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森田起也@パソコン修理の鉄人・(株)日本ピーシーエキスパート代表

1995年シリコンバレーでパソコンと出会い、プラント制御、カーナビの開発・設計を経て2003年に独立。産業用PC修理延命事業を開始。現在はパソコン修理の鉄人として、千葉県柏市にて、日本全国の生産現場の旧型PC修理・延命を行っております!趣味はトライアスロンでそっちでも鉄人です!!

【ご依頼者様】千葉県茂原市南吉田のお客様
【ご依頼内容】NEC ファクトリーPC FC-12H WindowsNTマシンが起動しなくなった
【鉄人の修理内容】HDDデータ復旧後、WindowsNTインストール、オーバーホールなど

知る人ぞしる、NECの工場専用マシンFC-12Hです。PC-98シリーズの工業版FC-98シリーズとして、現在でも存続しているシリーズです。

勿論光学ドライブ、絶滅してしまったフロッピーディスク(新規生産を止めてしまいました)も使えます。
もちろん、このFC-12Hという型は生産されておらず、メーカーでも修理不可能ということでご依頼いただきました。

バックパネルを確認します。パラレルポートはもちろん、PCI、ISAスロットには、RS-485とD-Subのオリジナルの端子がついております。
この時点で、このマシンの仮想化は難しいと判断し、実機修理に切り替えます

こちらのHDDがクラッシュしております。運よく磁気情報が取れたので、データ、アプリケーション、ドライバファイルを復旧し、新品HDDにWindowsNTをクリーンインストール後、ドライバ適用といった作業を行います。

クリーニング後の内部の様子です。中央左に冷却ファンがありますが、この時代のファンはアルミダイキャスト製で非常に強靱です。当然この部品は交換不要です!

作業に夢中になって写真撮るの忘れましたが、無事WindowNTインストール、ドライバ認識、アプリ復旧もでき、お客様に納品が完了しました。

 

FC-98NXシリーズは非常に信頼性が高いmade in Japanの傑作だと思います

しかし、経年劣化にはかなわずメンテナンスが必要な個体がほとんどです。弊社ではどんなに古いコンピュータでも、修理・延命にチャレンジします!
お問い合わせはパソコン修理の鉄人へ!