森田起也@パソコン修理の鉄人・(株)日本ピーシーエキスパート代表
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【ご依頼者様】群馬県藤岡市森のお客様
【ご依頼内容】apricotLSSeries LG86のOSとソフトの従来環境完全復活
【鉄人の修理内容】HDD磁気情報復旧・OS修復他
apricotLSSeries LG86032 三菱製Workstation
三菱のFAボードで外部機器と光通信する仕様です
起動しないとのこと。開封して内部点検します。
電源ユニットを外します
ユニット分解して目視検査。アルミ電解コンデンサの破裂はないようですが、明らかに経年劣化しているので、電源ユニット交換またはオーバーホール必須です。
内部をさらに分解します。
HDDです。こちらにOS本体、最重要なアプリケーションが入っています。
シーゲートのかなり古いIDEタイプのHDDです。
HDDコンディションを確認します。使用時間が2時間となってますが、これはあり得ません。
代替セクタをかなり消費しているようです。交換必須です。
HDDの磁気情報を抽出して新品HDDに転送しました。不良クラスタがあったものの、成功しました。
三菱独自のネットワークインターフェースボードです。当時でも10Mbpsの通信速度が出てました。
CPUボードです。ファンから異音発生しています。
ISAバスのボードを中央に配したメインボード
ライザボード ISAが3 PCIが1の構成です
BIOS起動は正常です。メインボードは現在正常ですが、O/Hしたほうが良いです。
WindowsNTのローダーは起動します
この画面でフリーズします。
Windowss修復を試みます
修復して起動するようにしました
アプリケーションを起動するとエラーが出ます。実機がないことによる通信エラーの可能性があります。
自動ログオン、業務アプリ自動起動するようになりました
CPUファンのグリスアップを行い、異音が改善しました。しかし、これはあくまで応急措置です。
FDDも使用するとのことなので、簡易オーバーホールを行いました。
電源ユニットを新品交換しました。
OS正常起動、アプリも起動するようになりました。
新品HDDを装着して修理完了です。
しかし、今回の修理は最低限の応急修理となりますので、直ちに設備を入れ替えることをお勧めします