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パソコン修理の鉄人(達人) > 修理の鉄人実績ブログ > 古いパソコン修理 > 在庫管理システム専用PC(WindowsNT3.51)の延命事例
【ご依頼者様】大阪府泉南郡熊取町朝代西のお客様
【ご依頼内容】FMV-6266CLの電源がはいらない FMV
【鉄人の修理内容】メインボード・電源オーバーホール、HDD交換他
お預かりしたPCの裏面です。
さっそくトップカバーを開けて内部を目視します。部品の脱落、コンデンサの破裂は見当たりません。
HDDの状態を確認したところ、磁気異常個所が7366か所ありました。このHDDは今後は使用できません。また、ファイルの欠損もあるようで、今回の起動不能の直接の原因はHDDの不良クラスタであると考えられます。幸いにして、お客様のHDDバックアップがあったので、その磁気情報を抽出して新品HDDにコピーをしました。
CPUクーラーが劣化しており、冷却性能が落ちております。
オリジナルのHDDからは起動できそうにないので、別途お客様の予備HDDをお送りいただきました。
お客様HDDから磁気情報を抽出しました
テスト環境にて、抽出した磁気情報を使用して、起動試みます。WindowNT SP3が起動しました。
弊社テスト環境のため、ネットワークエラーが出ますが、これは問題ないです
在庫管理システムは無事起動しましたが、当然メイン機がないので、ここでシャットダウンしました(正常動作)
電源ユニットの内部を確認。アルミ電解コンデンサはすべて激しく経年劣化しており、交換が必要です。
CPUのクーラーは異音こそありませんが、かなり消耗していると考えられます
メインボードの電解コンデンサーです。すべて交換必要です。
稼働時の熱分布です。電源ユニット、チップセット、グラフィックチップの温度が60度近くまで温度が上昇しております。冷却機構の劣化によるものと思われ、この状態は故障を早めます
劣化した電解コンデンサを個体コンデンサ、アルミ電解コンデンサに交換しました。
電源部品をO/Hします
部品、基盤を洗浄しました
電源ファンのベアリングをグリスアップしました
O/H完了。きれいになり、動きも静かになりました
CPUファンもグリスアップします
ベアリング部にグリスを封入しました
最小構成にて、動作確認を行います。
メモリテスト合格です。これに合格した場合は、ほとんどの場合メインボードOKです。
本組しました。HDDはもともとついていた故障したものをマウントのみします。
HDDは接続していないので、このようなエラー画面になります(正常)
もし、もともとのHDDを取り付けたとしても、故障しておりますので、起動途中でフリーズします。
冷却機構の性能回復したので、温度分布は正常です。
※その他メーカーも修理可能ですので、ご不明な点はお気軽にご相談下さい。
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