森田起也@パソコン修理の鉄人・(株)日本ピーシーエキスパート代表
最新記事 by 森田起也@パソコン修理の鉄人・(株)日本ピーシーエキスパート代表 (全て見る)
- 製造現場で使用されている旧型ノートPCのデータ復旧・修理事例 - 2024年10月29日
- 生産設備の監視制御用PC(Windows2000)のフリーズ解消事例 - 2024年10月26日
- Windows2000マシンの現場調査→修理提案の事例 - 2024年10月26日
- ガスボンベ密閉試験機用端末の機種交換事例 - 2024年10月25日
- 東京精密製三次元測定機用端末の仮想化・延命プランの調査事例 - 2024年10月20日
【ご依頼者様】神奈川県平塚市四之宮のお客様
【ご依頼内容】PAC-170G/ACE-925Aの起動しない
【鉄人の修理内容】コンデンサ交換・HDD交換
「パソコン前面」の状態です。特に大きな傷・汚れ等はありません。
「パソコン裏面」です。インターフェースボードが数枚使用されているので、仮想化はできません。
電源を入れると、チェックサムエラーが表示されました。 CMOSバッテリーが切れるとこうなります。電池交換のみでOK
Windows NT の起動を確認しました。
しかし、このようなエラーが出ます
まずは、COMポートをループバック検査します
ループバックテストでCOMポート正常を確認
テスト用のアダプターを取り付け、COM2のテストをします。
ループバックテストでCOM2正常を確認
FDは不調のようです。CD-ROMは動作しました。
内蔵HDDの健康状態です。88%に低下しているようです。
使用時間は14437時間です。また不良セクターがあります。動作不安定の原因または、動作不安定の結果このようになることが多いです。
分解をしてパソコン内部の状態を確認します。
内蔵HDDを取り外しました。かなり古いHDDです。
搭載メモリーの検査をしています。この検査は結構厳しい検査なので、マザーボード故障もあぶりだせます。
Windows の診断ツールで、見本品との違いを探しました。
診断のため、マザーボードを取り外しました。
こちらが、CPUボードです。コンデンサが怪しいです
よーく見るとアルミ電解コンデンサが膨らんでます(右端)
同じブランドコンデンサをすべて交換しました。
冷却ファン用の電源周辺のコンデンサーを交換しました。
全部で12個のコンデンサを交換しました。
CMOSバッテリーを交換しました。BIOS設定や時計の保持などに使われています。
フロッピーディスクドライブを交換しました。 同色がご用意できませんでしたので色が白から黒に変更になりました。
負荷テスト後の温度分布を確認。コンデンサ等には、異常発熱は見られません。
通信ボードの設定です。0番になっています。
内蔵HDDを交換しました。右がオリジナル、左が新品です。もちろん、NTは容量の壁があるので、クリップして容量を合わせました。
Windowsの起動を確認しました。これで安定して使用できるようになります。