森田起也@パソコン修理の鉄人・(株)日本ピーシーエキスパート代表
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【ご依頼者様】埼玉県狭山市柏原のお客様
【ご依頼内容】PC-9821Xa20のWindows3.1復旧
【鉄人の修理内容】HDD中度物理障害復旧、SSDへの交換、オーバーホール他
今となっては、非常に珍しいNECの国民機 PC-9821です。まだまだ現役なのです。
「パソコン裏面」です。工業用のインターフェースボードが取り付けてあり、このインターフェースの互換性がないので、NECのここマシンしか使用できないのです。
早速起動してみます。スキャンディスクエラーが出ています
キャンセルしても、正常に起動しません。レジストリ破損または物理障害が疑われます
中度物理障害のHDDから、業務で使用しているプログラムのみ抽出はできそうです。 普段の業務に使用する、「計測」を起動できるようにいたします
特殊ボードを付けているので、仮想化ができません。本体をオーバーホールして延命するのが賢明です。
電源ユニット内部をブローし、アルミ電解コンデンサの液漏れや基板の焦げがないか確認しました。今のところ問題なしです。このころの電子回路は、すべて日本製なので非常にしっかりしており故障しにくいのです。
特に問題は見当たりませんでした。さすが made in Japanです!
メインボードに刺さっている部品をすべて外し、端子をクリーニングしました
FDDを分解し、清掃・注油しました
ダイレクトドライブなので、プーリーベルト劣化とは無縁です。
磁気情報を抽出し、良品のSSDに全コピーを行い起動確認しました。お客様ご希望のメニュー表示OKです
寸法測定を行うと、キャプチャー信号が来ていないので、エラーになりますが、動作はしているようです
産業用SSD部品に換装します。
クローン転送してシステム修復を行いました。サクサク動作するようになりました。
フロントパネルを清掃しました。
win95起動 一部のスタートアッププログラムが予期せぬエラーですがSOFTプログラム不適のようです
診断プログラムで動作テストします。エラーを修正しました。
再起動して問題ないことが判明し、規定のテストに合格したので、無事出荷しました。