森田起也@パソコン修理の鉄人・(株)日本ピーシーエキスパート代表
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【ご依頼者様】栃木県芳賀郡市貝町のお客様
【ご依頼内容】300PL type6862-W8JのWindowsNTを動作するようにしてほしい。さらに延命もしてほしい
【鉄人の修理内容】HDDデータ復旧・OSシステム復旧・アプリ復旧、PCの延命措置
「パソコン前面」の状態です。特に大きな傷・汚れ等はありません。
「パソコン裏面」です。大きな傷やネジ抜けなどは無い様です。 パラレルポートにランセンスドングルが刺さっています
天板を外し分解調査します。この時代のPCは、かなりお金がかかっておりそう簡単には故障しません。
ATX電源の定格出力を調査します 定格は確保されていますが内部には、アルミ電解コンデンサが多用されており、いつ故障してもおかしくない状態です。
ソフトやデータが保存された最も需要なストレージです。
WD社製の一般HDD 産業用途には適さないストレージです。OSの情報もこちらに入っております。
HDDは経年劣化しています また、弊社テスト環境でもOS起動しません ソフトを動作させるためには高度な修復作業が必要です。
ISA通信ボード。このボードは正常です
CPUロジックボードを外して検査します。 最小構成で検証しても通電しない重度な障害です。ボード一式の交換が必要です
同型CPUロジックボードを海外から調達しました。国内では手に入りませんが、海外からはまだまだ入手ができます。
経年劣化したコンデンサー部品は全数信頼性の高い日本製部品へ交換しました。これで、延命が可能となります。
CPUとメモリを組み戻して検証継続します。
メーカーロゴPOST表示を確認しました。
POSTErrorあり 修正します
アイドル状態の半導体部品熱分布をサーモグラフィー撮影して確認 異常発熱無し
純正電源は劣化が激しいので、日本製の高信頼性電源に交換します
HDDは故障しやすいので、産業用のSSDに交換しました。もちろん、内部データはそっくりそのままコピーしてます
windowsNT起動 スタンドアローンでミツトヨの三次元測定機 MCOSMOS起動確認しました。
24時間電源を遮断した後のコールドブート検査 NT起動するがマウスとキーボード反応しない事象あり。 再起動するウォームブートでは認識確認。 準備した複数の別CPUボードでコールドブート検証継続し一番安定するボードへ交換しました
産業用SSDへ交換しNT環境をクローン化転送します
パラレルポートにドングルを装着してミツトヨソフト起動を確認
エージングして半導体温度上昇測定
光学ドライブも故障していたため交換しました
本修理の為に動作検証した同じ仕様のメインボード4基 お客様環境で最も安定動作するメインボードを選択しました。
仮組立てします。
本組立て お送り頂いたミツトヨソフトは今回再インストールすることなく済みました。
本産業用コンピュータで最も重要な三次元測定機 MCOSMOS起動確認を行います。 この状態で10時間エージングし24時間電源遮断してコールドブート試験パスすれば出荷準備いたします