森田起也@パソコン修理の鉄人・(株)日本ピーシーエキスパート代表
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【ご依頼者様】神奈川県鎌倉市のお客様
【ご依頼内容】Compaq dc5100 SFF(WindowsXP)のPCを今まで通り使用できるようにしたい
【鉄人の修理内容】HDDを産業用SSDに交換、メインボード、電源ユニットの電解コンデンサ破裂修理(日本製電解コンデンサーに交換)
パソコン正面です
パソコン背面です
パソコン側面です
パソコン内部です、全体的にほこりがかなり堆積しています。ホコリがたまると、
1.冷却効率が落ち、CPUの熱を効率的に排熱できなくなり、PC全体が熱くなり寿命が縮まる
2.CPUの冷却が追い付かなくなり、フリーズ、動作が遅くなる原因になる
3.ホコリが基板表面に堆積し、空気中の水分をホコリが吸って、ショートの原因になる
など、PCの寿命に大きく影響を与えます。
電源ユニット付近です、ほこりがすごいです、、、
フロントパネル内側です、こちらもほこりが多いです。ここから空気を吸い込むので、ホコリがここに蓄積するのです。
CPUファン付近は特にほこりが多いです。ヒートシンクをホコリがふさぐので、どんどん冷却効率が悪くなり、ヒートシンクの周辺のおんどがあがります。結果、コンデンサーが寿命を迎えて破裂するのです。
40GBのHDDです、使用時間が4万時間を超えているので交換が推奨されます。4万時間というのは、自動車で例えると40万キロ走っている車と同等の状況ということなのです!
左のオリジナルHDDから右のHDDに磁気情報を複製しました。
マザーボードのコンデンサが破裂しています、全体的に劣化しているのでオーバーホールが必須です。矢印で強調している箇所のコンデンサが破裂していました。一つコンデンサが破裂しているので、ほぼすべてのコンデンサが寿命に近いと言えます。
電源ユニットです。
電源を開封して内部を観察します。劣化しているためオーバーホールが必要です
清掃して電源ユニット付近のほこりを除去しました。かなりきれいになりました。
フロントパネル内部のほこりも除去しました。これだけでだいぶ冷却性能が回復します。
特にほこりが多かったCPUファン付近もキレイになりました
フロッピードライブは劣化していますが稼働していることを確認しました
CDドライブもベルト部が劣化していて開閉動作が鈍いですが読み込み事態は出来る状態である事を確認しました
マザーボードを外したところ底にもほこりが堆積していましたので除去しました
CPU以外のすべてを取り外したマザーボードです。
CPUファンを右のファンから左の新品ファンに交換します。
マザーボードのオーバーホールが完了しました。これだけの数の電解コンデンサーを新品交換しました矢印は、コンデンサの底部が破裂していたものです。目視ではわからないので要注意です!
電源のオーバーホールが完了しました。これだけの電解コンデンサーを新品交換しました。
マザーボードを取り付け直す際に劣化したCPUグリスを除去して新たに塗り直しをしました、これによりCPUの冷却効率があがり動作の安定性が増します
左のオリジナルHDDから右の産業用ストレージにデータを移行します。右がpSLCタイプの産業用SSDです。市販の通常SSDより一桁以上信頼性が高いです。
PCドクターによる20分間の高負荷テストは通過しました。
Windows上での高負荷テストを行います
12時間ほど高負荷テストを行いましたが安定稼働し続けています
高負荷テスト中の温度推移も良好です。
交換後のSSDの空き容量です。SSD容量は少ないのですが、実用上全く問題がありません。
交換後のSSDの健康状態は良好です。すべての問題を解決し、無事納品しました。お客様の業務が迅速に再開でき、PC故障による機会損失を最小限に抑えることができました。