修理実績

千葉県八千代市の産業用機械製造会社から、Windows98のパソコン(Toshiba EQUIUM7450S2 PV45S2)の修理をご依頼いただきました!

The following two tabs change content below.

森田起也@パソコン修理の鉄人・(株)日本ピーシーエキスパート代表

1995年シリコンバレーでパソコンと出会い、プラント制御、カーナビの開発・設計を経て2003年に独立。産業用PC修理延命事業を開始。現在はパソコン修理の鉄人として、千葉県柏市にて、日本全国の生産現場の旧型PC修理・延命を行っております!趣味はトライアスロンでそっちでも鉄人です!!

【ご依頼者様】千葉県八千代市の法人様
【ご依頼内容】東芝 EQUIUM7450S2 PV45S2のWindows98パソコンを他社さんで修理したがすぐに壊れた。
【鉄人の修理内容】全く異なるメーカーの程度の良いコンピュータをベースにリビルド修理・HDDを新品に。 

東芝製デスクトップパソコン EQUIUM7450S2 PV45S2KB 昔は東芝はデスクトップパソコンも製造していました。

 

他修理店にて修理したようで、ケーブルが改造されていました。

他店様修理後も症状が再発したとのことです。

電源ユニットは動作しておりません。

メインボードをまずは目視チェックしました。特に悪いところはないようです。

電源ユニットはコンデンサ不良はありませんが、レギュレータが怪しいです。。。

懐かしい、CPU、PentiumIIです。CPUはまだまだ動きます。

オリジナルHDDを外します。ここから磁気情報を抜いて安全を図ります。古いコンピュータをお使いのお客様は、たいていの場合、最新のパソコンでは動かないアプリをお使いで、インストールするためのFDDやCDが残っていない場合が多いです。だからこそ、HDDの複製を作る磁気情報抽出作業が非常に重要となります。

このHDDは、48000時間ほど使っているようです。車で言うと、48万キロです!この部品は交換必須です!!!!

交換予定のHDDにひとまずデータとシステムを転送します。なお、テストでは、作業のしやすい2.5インチのHDDを使用します。

良品の電源ユニットをメインボードに接続しても、起動しません。メインボードが故障しているようです。メインボードの故障原因を調べるより、PCを変えたほうが速いという判断のもとに、同じくらいの年代の互換性の高い別PCのボードを海外から仕入れます。

こちらが代替PCです。タワー型になっています。チップセットの世代はIntel 440BXファミリーです。

グラフィックドライバーを交換し、無事起動するようになりました。ブルースクリーンにならないような最適な別PCを選定するのは、非常に高度な知識と経験が必要となります。弊社にはその超高度なノウハウがあります!!

仕入れたボードは、整備済みで、ISAポートも備えております。今までと同じようにお使いいただけます!

作業用の2.5インチHDDから、本番用の3.5インチHDDに磁気情報をコピーします。

仮組して、ばっちり起動しました。

本組してお客様アプリがきちんと起動することを確認しました。これで、今後数年間きちんと動いてくれることでしょう。

パソコン修理の鉄人は、修理ではなく、敢えて状態の良い、全く異なるメーカーのパソコンに移植してしまうという「神業」も使うことがあります。
修理はあくまで手段です。目的は「お客様の悩みを解決」することなのです!