修理実績

パソコンが水没した

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森田起也@パソコン修理の鉄人・(株)PCエキスパート代表

パソコン修理の鉄人として、千葉県でパソコン修理事業を営んでいます。この道20年、日本全国対応しております!主に産業用PCなど他のパソコン修理屋さんでは困難とされる修理を得意としています。趣味はトライアスロンでそっちでも鉄人です!!

「水没」と聞くと、どんなイメージを持ちますか?一般的には、水に入ってしまって沈むということかと思います。
ITの分野では、内部に水が入った場合「水没」と呼んでいます。
ここでは、パソコンの内部に水が入った場合についてお話します。

水没する原因について

パソコン内部に水が入る原因として最も多く聞かれるのは、「飲み物をこぼした」です。
今どきのパソコンは、飲み物をこぼしても大丈夫ということになっているものが多いのですが、現実には、故障することがほとんどです。
キーボードはかなりの確率で使えなくなります。

寒い場所でパソコンが冷やされて、急激に暖かく湿った場所にもっていった場合には、内部が結露します。
実際には風呂場にもっていけばかなり結露して水没の状態になるかもしれませんが、そのようなことはやりませんよね。

あと、意外と知られていないのは、パソコンのキーボードではなく、パソコンが置いてある机のうえに飲み物をこぼした場合です。
おそらくその状況では、おそらく「あー、危なかった!パソコンの上じゃなくてよかった!」と思うかもしれません。
そして、そのまま飲み物を布巾で拭いて・・・・・

パソコンの裏(底)に飲み物が達していた場合は、毛管現象によってその飲み物がパソコン内部に侵入して、基板に達することがしばしばあるのです。
実際にこのような毛管現象によるパソコンの故障は弊社で何台も経験があります!

水没するとなぜパソコンが故障するの?

飲み物(つまり液体)は、たいていの場合電気を通します。
これがパソコンの基板に付着すると、本来は電気が通ってはいけない部位に電気が通るようになります。
つまり、回路がショートしてしまいます。

ショートすると、別の部位に想定以上の電流が流れ、他の箇所が故障します。
そしてそこが故障すると、さらに別の場所に想定以上の電流が流れ故障・・・・・・ということが起こり、回路全体が故障してしまうのです。
逆に言えば、電流が流れなければたとえ飲み物が内部に入り込んでも故障しないことになります。

これが、電源をストップして直ちにバッテリーを外すことを推奨する理由となっております。

水没したときにできる対処法

パソコンが水没したときに、真っ先にすべきことは、落ち着くことです。
飲み物をこぼしても、大切なデータが消えることはめったにないといってよいでしょう。
そして、パソコンの電源ケーブルを外してバッテリーを外してください

パソコンの内部への電源供給が絶たれさえすれば、水没したとしても故障には至りません。
パソコンを全部分解して、すべてのパーツを洗浄し、乾燥させれば再度動くようにすることが理論的には可能です。

それでも直らない場合は症状が深刻化している可能性があります!
無理をすると修理不能に陥る可能性がありますのでパソコン修理の鉄人に相談してください!