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森田起也@パソコン修理の鉄人・(株)日本ピーシーエキスパート代表
代表取締役社長 : 株式会社日本ピーシーエキスパート
1995年シリコンバレーでパソコンと出会い、プラント制御、カーナビの開発・設計を経て2003年に独立。産業用PC修理延命事業を開始。現在はパソコン修理の鉄人として、千葉県柏市にて、日本全国の生産現場の旧型PC修理・延命を行っております!趣味はトライアスロンでそっちでも鉄人です!!
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今は、SSDは様々なメーカーの物があります。特に、どのメーカーが良いのでしょうか??
SSDの種類について
SSDには、記憶の方式によって大きく3種類に分けられます。
- Single-Level Cell:SLC
- Multi-Level Cell:MLC
- Three-Level Cell:TLC
です。昔は、上記1,2だけだったのですが、今は、SLCはごく一部の産業用にしか使われなくなりました。事実上2か3となります。
これらの違いは、Nandフラッシュメモリの1素子の記録方式の違いです。
- SLC:1つの素子に1か0の情報を記録する
- MLC:1つの素子に2bitの情報を記録する
- TLC:1つの素子に3bitの情報を記録する
つまり、1より2、2より3のほうが記憶容量を増やすことが可能です。
しかし、1つの素子に多くの情報を詰め込む場合は、エラー訂正等が必要となり複雑になるので、速度が低下します。また、書き込みの寿命も1ケタ変わります。
- SLC:10万回書き込み可能
- MLC:1万回書き込み可能
- TLC:1000回書き込み可能
現在市場に出回っているSSDは、実はほとんどが3のTLCのタイプです!!!! 信頼性が低く速度も低いのですが、値段が安いというメリットがあります。
VNANDという技術
今までは、メモリの大容量化は平面にて高密度化されてきました。しかし、密度が高くなると速度が遅くなるという欠点がありました。これに対して、簡単に言えば、密度を上げるために、3次元的にメモリセルを配置することによって、速度低下を抑えて高密度化する手法をSamSungが実用化しました。
経験的に、V-NAND方式のSSDは高性能で壊れにくいようです。
まとめ
お勧めのSSDは、ずばり、MLCタイプのV-NAND方式のSSDで、
Samsung 850 Proシリーズです。
その次にお勧めなのは、TLCではあるけど、V-NAND方式のSSDで
Samsung 850 EVOシリーズです。
格安のTLCは正直お勧めできません。いきなり壊れることもあります。
パソコン修理の鉄人は、ほとんどV-NAND方式をSSD交換にて採用しています!