森田起也@パソコン修理の鉄人・(株)日本ピーシーエキスパート代表
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データ復旧は、こちらの記事で説明した通り、磁気情報として残っているものを直接読むことにより実現します。
したがって、磁気情報自体が失われているときには、復元はどうやってもできないということになります。
磁気情報がなくなる理由
HDDは上の写真のように、プラッター、ヘッドにより構成されています。
ヘッドが故障したばあいには、ヘッドを交換すればよいのですが、ヘッドの損傷度合いがひどい場合は、プラッタにもダメージが行ってしまいます。この結果プラッターの磁気情報が失われて、データ復旧ができなくなることがしばしばあります。
そのほかの理由
ヘッドが故障している場合、ヘッド交換をすればデータを読める可能性がありますが、代替え部品がない場合があります。この場合もデータを復旧できないことになります。
SSDの場合は、もっと深刻で、メモリチップ自体が故障している場合は復旧は不可能です。
メモリチップが故障していなくて、コントローラーチップが故障している場合は、コントローラーチップと同じ機能を持つソフトウェアを使ってデータ復旧できることがありますが、コントローラーのファームは非常に多くの種類があるために、同じ機能を持つソフトウェアがなかなか見つからないのが現状です。メモリチップは生きているけどデータにアクセスができないということが多く起こります。このような場合も復旧ができません。
まとめ
HDDの場合はプラッターが損傷している場合はデータ復旧は不可になることが多いです。
プラッター損傷以外の原因としては、部品が入手できないときなどです。昔のHDDやあまり出回っていないHDDは部品が入手できなくなる場合が多いです。
SSDは、メモリチップ破損時はどうやっても復旧できません。メモリチップが破損していなくてもコントローラと同等のソフトがない場合が多く、むしろ復旧出来ればかなり運がいいと言えるかと思います。
データ復旧の必要がないようにデータバックアップをしてしまうのが最も安心かと思います。
パソコン修理の鉄人は、データバックアップサービスも、データ復旧サービスも両方行っていますので、お気軽に相談してください!