森田起也@パソコン修理の鉄人・(株)日本ピーシーエキスパート代表
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無線LANは、Wi-Fiの普及により、かなりのモバイル機器に搭載されるようになりました。しかし、電波は目に見えないためトラブルも多いです。無線LANに多いトラブルと対処法について解説します。
Wi-Fiってなに?
Wi-Fiという言葉は誰でも聞いたことあるかと思いますが、これを正しく理解している人はかなり少ないと見受けられます。
- 無線LANとは、LAN(ローカルエリアネットワーク)を無線化した規格の総称です
例えばBluetoothも無線LANに含まれます。 - Wi-Fiとは、無線LANの中でも、IEEE 802.11という規格に沿って作られて、互換性が確保されているという認定の名称を言います
- 無線LANを飛ばすモバイルルーターをWi-Fiと表現することが多いようですが、これは誤りで、厳密には、「Wi-Fiに対応したモバイル無線LANステーション」です。
無線LANを使用中のトラブルと原因
- ネット接続中によく切れる
- 異様に遅い
- 無線につながらない
無線LANは電波が目に見えないので、トラブルが比較的多いです。トラブルの原因は
- 電波自体に問題がある
- アクセスポイントに問題がある
- 受信する機器に問題がある
- OS(WIndowsなど)に問題がある
などが考えられます。
経験則でいうと、トラブル時には、電波の上流から追っていくよ良いです。
具体的には
- アクセスポイントから電波は出ているか?
- SSID、パスワードを確認?
- 無線LANのスイッチはONになっているか?
- 無線LANアダプター(ドライバ)はきちんとインストールされているか?
- 正しいSSID、パスワードが入力されているか?
の順にチェックするとよいです。
意外と多いのは、上記3の「無線LANスイッチ」がOFFになっていることです。
また、Windowsで多発するのが、ドライバがおかしくなることです。
このような場合は、コントロールパネルを開いて
ネットワークと共有センターを開き
アダプターの設定の変更を選択し
無線LANのアイコンを右クリックして、「無効にする」を選択後、再度右クリックをして、「有効にする」を選択すると、改善することが比較的多いです。
次に多いのは、ルーターがおかしくなっている場合です。無線LANでトラブった場合は、必ず無線LANアクセスポイント(無線ルーター)の電源をOFF/ONしてみてください!
テザリングのトラブル
最近は、スマホをアクセスポイントとして使うことができる「テザリング」を手軽に使用できるようになりました。それゆえの障害も頻発しています。
多くの人が同じ場所でテザリングを行うために、電波の干渉(厳密にはチャンネルの重複)が生じるのです。人が集まるところでは、無線LANが頻繁に切れることがありますが、これは干渉によるものの可能性が高く、回避はなかなか難しいです。このようにならないために、人込みや、会議室等では公共の無線LANを使うように心がけるのが良いかと思います。
まとめ
無線LANのがうまくつながらないトラブルがあった場合、人混みでの場合は、電波の干渉の可能性が高く、それ以外の場合は、端末のスイッチの確認がOKであれば、アクセスポイント(上流)から端末まで順にチェックしていくことでトラブル対応ができます。なお、アクセスポイントの無線ルーターが故障することは比較的多く、特に温度が上がりやすいような場所(狭くて風通しが悪い場所)に設置している場合は特に故障しやすいです。