森田起也@パソコン修理の鉄人・(株)日本ピーシーエキスパート代表
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Windows98の時代よりは、よほど減った恐怖の「ブルースクリーン」。しかし、今でもしばしば発生し、頻度が減った分厄介な問題が絡むことが多くなってきました。
ブルースクリーンが出たときの対処方法を解説します
ブルースクリーンが出たときの、故障個所(経験則)
Windows7,Windows8,Windows8.1,Windows10にて、ブルースクリーンが出た場合の原因をいくつか挙げてみます。
起動中、起動直後にブルースクリーン
起動中、起動直後のブルースクリーンは、ドライバに起因することが比較的多いです。無線LANのドライバ、グラフィックドライバ、サウンドドライバこのあたりが関連していることが多いです。再起動後もこの現象が続くときは、いったんセーフモードで立ち上げてみて、デバイスマネージャを見てください。「!」マークがある場合がこれが悪さをしている可能性があります。
また、メーカーのホームページをよく見ていただき、ドライバの最新版がないか確認してください。ドライバを最新版にすることにより、改善することがあります。
動作中にいきなりブルースクリーン
この場合は、SSDの場合は、かなり深刻です。SSDが故障する前兆である可能性があります。直ちに、SSDを取り外して必要なデータをSSDから抜くことをお勧めします。HDDの場合は、HDDの故障は比較的少なく、メインボードの故障や、メモリの故障、デスクトップパソコンの場合は、電源モジュールの故障である可能性があります。
ブルースクリーン原因の探し方
ブルースクリーンはプロでも原因を特定するのは容易ではありません。しかし、ある程度の手がかりはあります。
原因がハードウェアにあるか?ソフトウェアにあるか?
これは意外と簡単です。しかし、面倒です。
可能であれば、新しいHDDを購入して、工場出荷時の状態にしてみてください。これでもブルースクリーンになる場合は、原因はハードにあります。メモリや、メインボードが故障している可能性があります。
出荷時の状態にしたらブルースクリーンが出なくなった場合は、原因はソフトにあります。ブルースクリーンの原因を追究するのは非常に難しいので、出荷時の状態からパソコンを再使用するのが良いかと思います。
ブルースクリーンのエラーコードは「参考程度」
ブルースクリーンには、エラーコードが必ず表記されています。これを使ってネット検索するといろいろ出てきますが、ほとんどの場合はあまり原因特定に至りません。しかし、参考にはなるかと思いますので、コードを検索してみてください。
イベントログの参照
Windowsには、動作中に起こったトラブルなどを自分自身に記録している「イベントログ」があります。これを参照することにより、ブルースクリーンの原因をある程度特定することが可能です(超上級者向き)
例えば、シェアウェアの
このようなソフトを使えば、パソコンが起動しなくてもHDDに直接アクセスしてイベントを確認することが可能ですが、かなり難易度は高いです。
まとめ:ブルースクリーンが出たときは、よほど詳しくない限りは専門家に任せてください
ブルースクリーンに問題は、非常に複雑です。趣味でこの原因を追究するのは良いですが、たいていの場合原因がわからずに時間ばかり過ぎていきます。お仕事で使用しているパソコンでしたら、専門家に相談するのが良いかと思います。
しいて言えば、データバックアップをとっている場合は、まずは工場出荷時の状態に戻すことをお勧めします。それでも頻発するようでしたら、修理をお勧めします!
弊社でもブルースクリーンの修理を行っております。こちらのお問い合わせフォームからお気軽にお問合せください!