森田起也@パソコン修理の鉄人・(株)日本ピーシーエキスパート代表
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【ご依頼主】群馬県前橋市 法人様
【ご相談内容】工場で使っているパソコンが起動しなくなった
【鉄人の修理内容】コンデンサ・HDDの交換修理
【費用】非公開
Dellの旧型パソコン Optiplex GX270が起動しないとのことで、お持込いただきました。
この年代のパソコン(2000年初頭)に使われていたコンデンサーは結構な確率で液漏れを起こすことが経験的にわかっています。
起動しない、動作不安定、突然シャットダウンする、ネットにつながらない、フリーズするなどの場合は、コンデンサ液漏れの可能性があります。
早速、中を開けて確認しました。
案の定コンデンサが膨らんでいます。マザーボードだけでなく、電源内部も分解して確認します。
幸いにして電源内部はOKのようです。もちろん、電源単体の電圧テストもやります。これは正常でした。
順番が前後しましたが、アナライザーを取り付けて、故障個所を確認します。これは、完全にメインボードが動いていないということです。コンデンサが抜けて電源が供給されていない感じです。
弊社には、コンデンサが大量に在庫しており、今回は、ニチコンのHZシリーズという結構いい部品に交換します。超低インピーダンス品です。あと、ルビコンのマザーボード用の低ESRコンデンサも使います。
左が取り出したコンデンサです。Kの字が少し膨らんでいます。右が新しいコンデンサです。コンデンサを取り付けたら、必ず極性をチェックし、マジックで印をつけます。
電解コンデンサは極性があり、これを間違えると最悪は火事になることがあるので、ミスは絶対に許されないのです。
無事メインボードの修理が終わり、動くようになると、今度は詳細なテストを行います。これは、メモリをテストしています。かなり厳しいテストです。
HDDを新品に交換し、無事OSが起動しました。懐かしいWindowsXPです。まだまだ工場のスタンドアロン環境(ネットワークを使っていない環境)では現役のOSです!
ユーザー様が業務で使用しているアプリケーションが無事起動するようになりました!!!このアプリじゃないと業務が成り立たないので、最新のパソコン・最新のOSに入れ替えるわけにはいかないのです!
古いパソコンは日本全国の事業所・工場などでまだまだ活躍しています。必ずしも最新のパソコンを使う必要はなく、いままで長い年月かけて習熟したソフトを簡単に手放すわけにはいかないのです。私たちはこのような事情を理解し、少しでも日本の町工場のため、日本の技術の継承のために貢献ができることをほこりに思っています。
お客様のどんなお困りにもまずは耳を傾けてチャレンジをするのが弊社のミッションです。詳細については、修理のページをご覧ください!