森田起也@パソコン修理の鉄人・(株)日本ピーシーエキスパート代表
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【ご依頼者様】埼玉県児玉郡神川町のお客様
【ご依頼内容】PC-9801BX4が起動しなくなったので、何とか起動して切削制御用のアプリが動作するようにしたい
【鉄人の修理内容】電源修理、HDD交換、内部清掃、冷却機構O/H等
「パソコン前面」の状態です。特に大きな傷・汚れ等はありません。
「パソコン裏面」です。大きな傷やネジ抜けなどは無い様です。
PC-9801BX4
電源が入らない故障 分解調査開始します
フロントパネルを外してHDDへアクセス
旧型パソコン修理でもっとも重要なストレージ 単体検査と磁気情報のクローン担保が必須です。経年劣化しておりますので交換は必須です。
3.5inchのFDDが2基。FDDは、互換部品がある程度流通しているので修理は可能です。
電源ユニット分解 採用されている電子部品は経年劣化で正常な電圧を出力する事ができません 産業用の高信頼性ユニットへの交換必須です
検査電源で単体起動 メモリチェックの後システムディスクの要求画面
特殊な方法で元ストレージから磁気情報を転送したテストHDDから起動テスト お客様運用のソフトが自動起動するようになりました。
おそらく外部に98専用のCバスに装備された特殊インターフェースで通信するシステムです
サーモグラフィー撮影。温度異常は見当たらず、正常です。
金属加工工場でよくあるのですが、切削油は伝導性のものがおおく、切削油のミストがコンピュータ等の基板に付着し、これがショートの原因となり故障に至るケースがしばしば見受けられます。
特殊インターフェースを2枚取り外してメインボード全体の確認 多数の電子部品は経年劣化し定格な能力が担保できない寿命です。 実装コンデンサ部品の交換必要です。 同時にCPUファンとCMOSバッテリーの交換オーバーホールします
特殊な外部通信ボードは入手できない特殊な為、ブロークリーニングします
高信頼性電源に交換します。
高信頼性電源組付けました
取り外したI/Fボードも組み戻します
I/Fボード組み戻します
右がオリジナルHDDです。左の産業用ストレージに磁気データを転送し、起動出来るように修復します
産業用ストレージの放熱対策を施します。
しっかり冷却出来ております。
お客様ソフト起動しましたので納品となります。