修理実績

25年前の医療機器のPC(WindowsNT英語版)の故障診断事例

修理の鉄人実績ブログ
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森田起也@パソコン修理の鉄人・(株)日本ピーシーエキスパート代表

1995年シリコンバレーでパソコンと出会い、プラント制御、カーナビの開発・設計を経て2003年に独立。産業用PC修理延命事業を開始。現在はパソコン修理の鉄人として、千葉県柏市にて、日本全国の生産現場の旧型PC修理・延命を行っております!趣味はトライアスロンでそっちでも鉄人です!!

【ご依頼者様】東京都台東区のお客様
【ご依頼内容】コンパック D3M/P1.7/40/6/128c/o GRのWindowsNTが起動しない
【鉄人の修理内容】修理診断

パソコン正面です

パソコン背面です


パソコン内部です。一目見てアルミ電解コンデンサが破裂しているのがわかります。

マザーボード
型番Compaq 252608-001
流通あり

一応、コンデンサが破裂しているが、専用ツールでの簡易テストを行い、他の部位が壊れていないことがわかりました

専用ツールによる高負荷テストもなぜか通過

MEMTESTはエラー発生。メモリユニットを念のため確認します


二枚あるメモリの中央を抜いて再度MEMTESTを実行します

右側メモリ単体でのMEMTEST通過、中央スロットのメモリは故障が判明しました


不調のあるメモリです


実装されているメモリを二枚比較したところ種類が違うメモリです。のちに増設したものと思われます。


HDDのクローンを作成し、chkdsk /fを試みましたが、特にファイルシステムは問題なし

インターフェースボードが3枚刺さっています。

1枚はグラフィックボード
180-10039-0000-C
海外にて流通ありますので、特に問題なし。

505-0136-04 カラーフィルターバイパスボード
海外にて極少数流通あります。

CREATIVE LABS CT4810 PCIサウンドカード
流通あり

正直、サウンドボードはどうでもいいですね


OSが壊れているようですが、WindowsNTをクリーンインストールし、お客様アプリのEXEを直接たたいてみます

ライセンス認証画面になってしまいます。

お客様からの情報をわかる部分のみ入力

しかし、ライセンス認証が通りません。これが通らないと解決ができません。弊社はPC修理屋ですが、修理して終わりではありません。お客様の設備が動作しないとまったく意味がないのです。