

森田起也@パソコン修理の鉄人・(株)日本ピーシーエキスパート代表

最新記事 by 森田起也@パソコン修理の鉄人・(株)日本ピーシーエキスパート代表 (全て見る)
- 生産停止の危機!データ復旧成功率30%の壁を越え、プレカットCAD/CAM装置を復活させたUnix搭載PC延命術 - 2025年6月12日
- 社会インフラ停止の危機!電波塔の制御PC、他社修理で悪化した「警報の赤」を“米粒大の部品”特定で復旧 - 2025年6月9日
- 生産ライン停止!ウォータージェットを制御する古いPCの故障から、数千万円の設備投資を回避した延命事例 - 2025年6月6日
- 設備更新はまだ早い!Dell GX270の延命と予備機製作で守る、製造業の生命線 - 2025年6月6日
- 製造現場で使用されている旧型ノートPCのデータ復旧・修理事例 - 2024年10月29日
【ご依頼者様】福島県いわき市のお客様
【ご依頼内容】BML-46005の修理
【鉄人の修理内容】HDD物理障害から磁気情報抽出、SSDへの交換。電源ユニットオーバーホール
アラインメントのためのPCです。完全オリジナル品のようです
背面写真です。
まずは、PC単体を取り出しました
Maxtor 7270AV 270MB のHDDが故障しておりましたが、磁気情報の確保に成功しました。
起動すると、実機とつながっていないので、エラー画面となります。
左のHDDを右のSSDにデータ転送をし、起動に成功しました
電源ユニット内部を確認しました。劣化が進んでおります。
キーボードコネクタの端子が剥離しております。コネクタ交換が必要です。
ディスプレー端子のハンダが劣化しております。これがNo Signalの原因である可能性が高いです。ハンダ付けをやり直すことにより改善するかと考えます。
マザーボードを取り出しました。全体的に劣化しております
専用のキーボード メーカ:CHERRY 型式:D-91275
キーボードの裏面
インターフェースボードです。こちらは正常であることを前提とします
仮修理を行い、PCが正常動作することを確認しました
本修理に入る前に、現場にて動作確認を行います。弊社は、設備用PC修理延命専門なので、あくまで設備が動作して初めて修理完了となります。
このため、今回も応急修理を行った時点で現場にお送りして設備との接続試験をお願いしております。
設備との接続試験がOKであったため、次のステップとして本修理に入ります
メインボードテスト合格しました。
キーボードを同等品に交換しました。
HDDを1GB産業用SSDに交換しました。これにより、寿命が延びますし、振動による故障のリスクから解放されます
マウスは、PS2を接続できるようにしました
動作OKです
温度測定合格です
念のため、磁気情報を保存した予備HDDを付属しておきます。SSD故障時にはこちらが役に立ちます