森田起也@パソコン修理の鉄人・(株)PCエキスパート代表
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数年前まではデータを保存するにはHDDが一般的でしたが、最近ではSSDが搭載されているパソコンも増えてきています。容量1GB当たりの単価のことを「容量単価(GB単価)」といいますが、SSDはHDDよりもこのGB単価がかなり割高になります。一体どうしてなのでしょうか。まずはSSDの構造について解説していきます。
SSDが高価な理由
SSDにはフラッシュメモリがいくつか搭載されており、このフラッシュメモリの部分にデータを読み書きします。SSDの容量は搭載されているそれぞれのフラッシュメモリの容量と、いくつ搭載されているのかで決まります。
このフラッシュメモリという言葉は聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。フラッシュメモリはUSBメモリなどに使われています。しかしSSDに搭載されているフラッシュメモリとUSBに使われているフラッシュメモリは利用目的が違うため、全く同じものを使っているというわけではありません。
SSDはただデータを保存する記憶装置というだけでなく、HDDの代わりになるものとしてつくられているので、OSなどの重要なソフトウエアが入るということも想定し製造されています。使われているフラッシュメモリはUSBメモリよりも良質なものが使われているため、値段も高くなっていると考えられます。
HDDとSSDの値段の違い
HDDとSSDのGB単価は8倍近く差があることもあります。これはSSDはまだ普及が進んでおらず、価格競争が起きにくいためと考えられます。
HDDはディスクを回転させることで読み書きを行います。HDDは普及してから長いためこのディスクの部分の費用が安く、パーツが安いということは全体的な値段も抑えられるため、SSDと比較すると安い傾向にあります。
SSDはまだまだ高価ではありますが、技術的な問題もありますが大容量化がすすめられています。時間はかかっても普及や技術が進んでいけば、今後少しずつ安くなることも予想できます。
SSDをおすすめしたい人
何と言ってもSSDのメリットは、読み書きなど処理速度がHDDに比べると断然速いということでしょう。HDDは構造的に物理的な回転が必要で、読み書きする速度には限界があります。その速度はSSDに比べると数十%以上も違うと言われています。SSDには物理的な回転などが必要ないため、HDDよりも高速で読み書きなどを行うことができます。たとえばパソコンの起動、ソフトの起動、ロード時間や読み込みなどが、かなり高速で行うことができます。
ただし、SSDは先述の通り、大容量ではないため、動画を保存する人だと、あまりうまく活用できないかもしれません。自分にとって容量と処理速度どちらが必要なのか、HDDとSSDそれぞれのメリット・デメリットをよく考慮してから選びましょう。
このように、処理速度を求める人は、SSDを使用しています。まだまだ高価なものですが、これから低価格化も予想されるため、チェックを欠かさないようにしましょう。