顕微鏡の操作用PC（WindowsXP)の故障修理 | パソコン修理の鉄人（達人）

【ご依頼者様】東京都品川区のお客様
【ご依頼内容】OLLE-651MT/Xの動作不良
【鉄人の修理内容】分解調査を行い、故障個所を特定したうえで、修理、予備機製作の提案をしました。















内部の様子です。インターフェースボードが3枚内蔵されています。電子顕微鏡の制御ＰＣには、たいてい複数枚のインターフェースボードがついています。



メインボードテストを行いました。正常動作してますが、いつ故障するかわからない状態です。



産業用ではない、汎用のHDDが内蔵されております。クラッシュの危険があります。



HDDのエラーログを確認すると、過去のエラーは特にないようですが、汎用品なので、産業用の高信頼性部品に交換が必須です。



内部の温度分布です。正常の範囲ではありますが、インタフェースボードの冷却が少し弱いです。



暫定的に部品交換を行ったら、Windows起動しました。


ドライバの認識状況は正常です。



I/Fボード認識も問題ないです



I/Fボードドライバ１問題ありません



I/Fボードドライバ２問題ありません



I/Fボードドライバ３問題ありません



I/F１ボードです。同部品中古品は入手可能であることがわかりました



I/F１ボードです。同部品中古品は入手可能であることがわかりました



I/F２ボードです。同部品中古品は入手可能であることがわかりました



I/F３ボードです。同部品中古品は入手可能であることがわかりました



I/F３ボードです。同部品中古品は入手可能であることがわかりました



PC型番です。こちらも同部品中古品入手可能です



メインボード型番です。同部品中古品入手可能。すべてのＩＦボード、メインボードが入手可能なので、予備機製作が可能であることがわかりました。



産業用電源ですが、古いので交換必要です



内部状況確認しました。コンデンサの破裂はありません



Windowsエラーログです。エラーが多いです。



通信アプリ立ち上げました。設備に接続していないのでエラーが出ます



M/B及びメモリテストはOKでした。しかしながら、経年劣化が進み、いつ故障するかわかりません



ファイルシステムに問題があります。



ファイルのインデックスと実ファイルの紐づけが壊れている、典型的な論理エラーです。



システムファイル破損、インデックス破損が直接のシステム不安定要因かと考えられます。

分解して様々な検証を行った結果、経年劣化は進んでいるものの、メインボードや電源ユニットは故障していないことが判明しました。また、すべての部品が代替品入手可能であることがわかり予備機製作も可能であることがわかりました。

以上のことから、
予備機製作＋応急修理
修理＋延命
応急修理
の3つの修理案を提案しましたが、顕微鏡本体も調子が悪いとのことだったので、修理を見送って新規の設備に切り替えることになりました。
新規設備に切り替えるのが当然お客様としてはよいので、これでも日本ピーシーエキスパートの使命を果たせてよかったです！

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