森田起也@パソコン修理の鉄人・(株)PCエキスパート代表
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電源の故障や電力不足
まず、パソコンの電源が落ちてしまう原因は、動かすために必要な電力がパソコン本体へしっかり送られていないことが考えられます。電源ユニットが破損、CPUに負担が掛かりやすい作業などが原因で、最大供給電力をオーバーしてしまうと、電力供給が不足し、電源が落ちてしまうことがあるのです。もし、電源ユニットが発熱、さらに焦げ臭いにおいが発生している場合は、電源が故障している可能性があります。なので、早めに修理に出しましょう。また、タコ足配線によって電力不足になっている場合もあるので、その場合はタコ足配線をやめることで解消することもあります。
CPUへの負担が大きく熱暴走
パソコンの電源が落ちる現象に多いのが、熱暴走が原因のものです。パソコン内部のパーツは熱にとても弱いため、通常であればCPUの周りに内蔵されたファンやヒートシンクなどの冷却機能により、パソコン内部に発生する熱を逃して発熱を防いでいます。ところが、パソコン内部のパーツや冷却機能に埃がためると、正常に冷却できない場合があるのです。そうなるとパソコン内部から熱くなり、電源が落ちてしまいます。パソコンを起動した時にファンがやけにうるさく感じた場合は、ゴミがつまり不良を起こしている場合があるので、定期的にゴミを取り除くことが望ましいです。また、パソコン本体の上に物を置くと、熱を逃がす部分が塞がれてしまい、熱暴走を起こしやすいので注意しましょう。
HDDが損傷している
HDDはパソコンのデータを保存しておくために必要な装置です。そのHDDが損傷すると、データを記録できない不良セクタという部分ができてしまいます。そうなるとうまく動作できずに、電源が落ちてしまう可能性が考えられるのです。HDDは「チェックディスク」を行うことで、エラーチェックや不良セクタを回復させることが可能です。しかし、物理的に破損箇所が直っているわけではないので、バックアップや修理をすることが望ましいでしょう。
コンピュータウイルスの感染
コンピュータウイルスに感染していると、動作が重くなるだけではなく、頻繁に電源が落ちる現状もあります。それ以外にも情報漏えいなどの危険性や不具合もあるので、電源が落ちやすくなった時は、セキュリティソフトでウイルススキャンし、感染していないか確認しましょう。もしウイルスに感染してしまったらすぐに対処が必要です。なお、インターネットを接続している場合は、感染を防ぐためにもファイアーウォールだけに頼らず、セキュリティソフトを導入することが重要と言えます。このように、様々な原因でパソコンの電源が落ちてしまうことがありますので、原因に合わせた対処が必要です。もし、原因が当てはまらない場合はメーカーの不備なので、問い合わせましょう。