森田起也@パソコン修理の鉄人・(株)PCエキスパート代表
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パソコンによる熱暴走とは?
パソコンというのはたくさんの配線が通り電気が流れ続けて動く機械です。電気を流すと熱を持ちますが、パソコンもこの熱を持ってしまいがちです。ある程度の熱には耐えられますが、この熱が高温になってしまうと電流が弱まるだけではなく、高温の熱によって部品が焼けてしまい、故障の原因となってしまいます。これが「熱暴走」と言われるものです。
熱暴走が起きる原因とは?
そもそも熱暴走が起きてしまう原因には様々なものが考えられます。例えばパソコン内に設置されているファンにホコリが詰まってしまうせいでファンがうまく起動しなくなり、パソコン内を冷却できなくて熱暴走に発展してしまいます。また、外の空気を取り入れる吸気フィルターにホコリが目詰まりしているせいで外の空気を送れず中の熱が高温になっていくということもあります。また、他の原因として考えられるのは、ファン自体が壊れて動かなくなってしまっていることや、夏に節電のために冷房を切り、外気も暑い状態でパソコンを長時間利用していることなどです。熱暴走を起こさないよう、使用する環境には注意が必要です。
熱暴走しやすい環境
パソコンが熱暴走を起こしやすいのは、上記で示したような暑い環境だけではありません。その他にも熱暴走を起こしやすい環境というのがあります。例えばあまり衛生的ではない環境です。先程の原因でも触れましたが、ファンやフィルターにホコリが溜まってしまうことで熱暴走を起こしやすくなります。毎日掃除をしていてもホコリは出てくるものなので、あまり掃除をしていない、衛生的ではない環境だとホコリもパソコン内に溜まりやすいと言えます。また、タバコを吸う環境でも熱暴走が起こりやすいです。一見関係ないように思えますが、たばこを吸うことでその煙がパソコン内部に入り込むとホコリが吸着しやすくなり、重くなってエアーダスターと呼ばれる内部のホコリを飛ばしてくれるものでも飛ばせなくなってしまいます。
熱暴走対策で行うべきこと
熱暴走対策として行った方が良いことは、まずファンやフィルターを掃除するということです。もしもファンが異常な音を発している場合はホコリが溜まっている可能性も非常に高いため、なるべく早めに掃除するようにしましょう。次に室温を上げないよう注意することです。特に夏場に節電したいからと言って冷房を切っている環境で長時間パソコンを使ってしまうと熱暴走しやすくなります。パソコンが壊れてしまってはその修理代などでコストがかかってしまい、節電した意味もなくなってしまいます。それでもなかなかパソコンの熱が取り除けないという場合は、外付けのクーリングファンを設置するか、冷却シートなど様々な冷却アイテムを活用しましょう。熱暴走を起こすと突然電源が落ちてしまったりデータが勝手になくなってしまったりするということもあり、最悪の場合パソコンが使えなくなってしまう場合もあります。そのため熱暴走を起こす前に冷却対策を行うようにしましょう。