森田起也@パソコン修理の鉄人・(株)PCエキスパート代表
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近年ゲリラ豪雨による突然の落雷が増えています。雷が落ちて、大事なパソコンが壊れたうえにデータまでも消えてしまったとなったら一大事です。そうならないように、普段からパソコン機器とデータを守るための対策をとっておく必要があります。落雷が心配…そんなあなたにパソコンの落雷対策と、雷の時に取るべき措置を紹介します。
普段からやっておくとよい落雷対策
落雷が起きるとなぜパソコンが故障しやすいのか…それは落雷が起きると、電線を伝い瞬時に大きな電圧が発生して、コンセントでつながっているパソコンへと流れこむからです。落雷により発生する強力な電圧(過電圧)は、雷サージと呼ばれています。パソコンを落雷から守るためには、もし落雷が起きて、雷サージが発生してもパソコンへ強い電圧がかからないようにすることが大事です。そのためには、雷サージを吸収する機能つきの電源タップを使うことで、雷サージが電源で食い止められるため安全です。
更に、電力を貯めておける無停電電源装置(UPS)をパソコンにつなげておくと、急に停電しても電力が供給されるほか、低電圧や過電圧などにも対応してくれるため安心です。そして、落雷でデータが飛ばないように、日頃からUSBなどの外部媒体にデータをバックアップする習慣づけをしておくことも大事です。また有線よりも、コードのない無線LANを使ったほうが落雷の影響を受けにくいためおすすめです。
雷が聞こえたらすぐにやったほうが良い措置
雷の音がしたら、遠くであっても近所に落雷する可能性が高まります。また、近くで落雷が起きてからでは、コードなどに触れると感電する恐れもある上に、パソコン落雷対策が手遅れになる場合もあるため早めの対処が大事です。雷に気づいたら、まずはノートパソコンならコンセントを抜くか、アダプターをパソコンから外して内臓のバッテリーを使い、まずはデータの保存を行います。
デスクトップの場合は、すぐにデータの保存をしてスタートボタンからシャットダウンを行い、パソコンに接続しているプリンタなどのコードをすべて外します。更に電源を含めて、パソコンに接続しているコンセントを全て抜いておくとより安心です。また、データ保存に使ったUSBなどはすぐに外して保管しておきましょう。
さっきまで晴天だったのに、急に雷雨になったりと天気が変わりやすい日もあります。落雷はいつどこで起きるかわからないため、パソコンを守るためにも日頃からきちんと対策することと、落雷が起きたら手早く措置を講じることが最も大事です。落雷対策機器は多少の出費となりますが、故障後の買い替えに比べるとまだ安いと言えます。できることから始めてみましょう。