森田起也@パソコン修理の鉄人・(株)PCエキスパート代表
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ドット抜けの症状
液晶パネルに小さな黒い点、または赤や緑などに点灯している状態がドット抜けです。見る角度によっては色や明るさにムラがあります。このドット抜けは何らかの不具合によって正常に表示されない状態であり、故障ではありません。ドット抜けの主な原因はカラーフィルターの不良、パネルの断線などが考えられ、製造過程でも避けることが困難です。そのため、メーカーの補償外となる場合もあります。
液晶パネルの電源ケーブルを確認する
パソコンのディスプレイの場合、電源の接続状態や、パソコンと接続しているケーブルが不良を起こしていると、表示に不具合が発生することがあります。そのため、以前はなかったドット抜けが見られた場合、電源や接続してあるケーブルを確認しましょう。接続しなおすことで、ドット抜けが改善される場合があります。ただし、このような接続不良でのドット抜けは、小さなものではなく、広い範囲で症状が現れた場合にのみ有効です。範囲がごく小さなものの場合は原因は別にあると考えましょう
ドットが表示された周辺を押す
ドットが認識されていない部分の周辺を軽く押すことで、ドットの接続不良が解消され、ドット抜けが消える場合があります。ただし、強い力で押すと液晶パネルに別の不具合を与える可能性もあるので注意が必要です。なお、この対策法は接続不良が回復することで修復されるため、液晶パネルが断線している場合には効果がありません。
動きの多い画像をドットに表示させる
RGBカラーを点滅させたGIF画像をドット抜けした部分へ表示する方法です。これは、接続不良を起こしたドットで活発な表示へと変化させる信号を送ることで、接触不良を回復させ、ドット抜けを直します。しかし、こちらも液晶パネルが断線している場合は効果がありません。また、この対策の効果は一時的で、しばらくすると戻ってしまう可能性があります。
気になる時は修理をしてもらう
液晶パネルの断線によりドット抜けが起きてしまった場合、画面表示が気になるのであれば修理をしてもらうことが一番の対処法です。ただし、液晶パネルを交換しただけで再発を防止できるわけではありません。電極や基盤自体を直さないと再発するケースは高まります。そのため、ドット抜けの修理は高額のケースが多いので、パソコンを購入する際はドット抜け修理も補償対象か確認することが望ましいです。初期不良であれば無償で修理できる可能性があります。ドット抜けは小さな画面のトラブルですが、気になってしまう人も多いです。発生する原因も様々なので、急に発生した場合はご紹介した対処することができます。しかし、液晶パネルの負担を考える場合は、自己対処よりも修理を依頼した方が安全なのでおすすめです。