森田起也@パソコン修理の鉄人・(株)PCエキスパート代表
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HDDの寿命はどのくらい?
使い方にもよりますが、一般的にHDDの寿命は1万時間です。大きい単位なのでどのくらい持つのかイメージしづらいですが、毎日8時間パソコンを使用した場合、約3~4年で寿命を迎えることになります。多くのパソコンメーカーが4年前後に補償期間を設けているのは、このHDDの寿命を想定しているためです。もちろん、寿命の期間はあくまでも目安であるため、1日の使用回数が少なければ、HDDの寿命は長いですし、常に電源が入っている状態であれば、1年で寿命を迎える可能性はあります。つまり、HDDの耐用年数はパソコンの使い方で変わってくるので、使用しない時はバッテリーを落とすなど工夫する必要があるでしょう。また、HDDは熱や衝撃に弱いため、暖房が利き過ぎる環境や、持ち運びが多いことで、寿命を縮めてしまう可能性もあります。
HDDの寿命が近づくと現れる症状
HDDの寿命は4つの症状から判断することが可能です。まず1つ目の症状は、データの破損や消失が頻繁になることです。データはHDD内に保存されるため、ファイルの破損や消失が増えた場合、寿命が近付いている場合があります。トラブルを防ぐためには、こまめにバックアップを取ることが望ましいです。2つ目はパソコンやソフトなどの起動、データの読み込み、ネット接続などの動作が遅くなっていることです。古いHDDは処理スピードが遅いので、以前より遅いと感じた場合は寿命が近いと考えられます。3つ目は、フリーズやコマンドエラーが頻繁に起こるという症状です。HDDの寿命とは直接関係性はありませんが、このような状態が多発するとHDDの損傷や寿命が疑われるので、見逃さないようにしましょう。4つ目はパソコンから異音や臭い、熱の発生です。HDDが古くなると、パソコン内部から異音や焦げ臭いにおい、熱を感じることがあります。特に臭いと異常な熱が発生している場合は注意しましょう。HDDの動作状態は診断ソフトを使用するとHDDの異常を把握でき、寿命までの残存期間を推測できるため、定期的に確認するのがおすすめです。
完全な寿命を迎える前にHDDを交換
HDDの寿命が近いかもと思ったら、完全に寿命を迎える前に交換することが最大の対処です。交換後に以前保存していたデータを移行できるように、必要なデータは外付けHDDなどに必ずバックアップをとっておきましょう。
もしくは、HDD復旧サービスなどを活用してください。場合によっては、寿命を迎えた後でもデータ復旧ができる場合もあるので、心配なら復旧サービスの利用がおすすめです。HDDの寿命は1万時間と言われていますが、使い方次第で耐用年数は異なります。故障や寿命によってデータは消えてしまうので、寿命をチェックしつつ、大切なデータはしっかりバックアップをとりましょう。