森田起也@パソコン修理の鉄人・(株)PCエキスパート代表
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パソコンは精密機器なので、高温や湿気など弱く故障の原因にもなります。また、パソコン自身も起動状態が続くと発熱して、更に高温になるため特に梅雨や夏の時期は室内の温度や湿度には注意が必要です。そこで今回はパソコンを高温と湿気から守る術を紹介していきます。
室温の調整とこまめな掃除が大事
パソコンを置く室内の温度は約5℃から高くても35℃位が妥当です。特に真夏は外気温が35℃を超える日もあり、エアコンを付けていないと室内は40℃近くなってしまうこともあります。留守の時でも猛暑日は温度設定を高くしてエアコンを付けたり、家の中でも涼しい部屋にパソコンを置いたりするなど工夫してみましょう。逆に冬は5℃以下にならないように冷えすぎにも注意して下さい。
更に、起動時に発熱しやすいパソコンの中枢を担うCPUの熱を外に排出するために、パソコンの大体背面には通気口や冷却ファンが内蔵されています。この通気口などには埃が溜まりやすく、通気口が詰まっていると熱を外の排出できなくなって、本体の温度もぐんぐん上がってしまいます。本体の熱を効率よく排出するには、通気口や冷却ファンをこまめに掃除してキレイな状態にしていおくことも大事です。
パソコンを置く場所にも注意
パソコンの通気口が壁や棚などと密着していると、こもった熱の逃げ場がなくなってしまいます。パソコンを使う時は、壁などから10㎝以上は離しておくようにしましょう。更に夏場は特に直射日光が当たると、室温が下がっていてもパソコン本体が熱くなってしまいます。窓際などは避けるなど置き場所には気を付けましょう。他にも、輝度やスピーカーの音量を下げる、作業を中断する時はスリープ状態にするなど消費電力の節電を行うことも、パソコンの発熱抑制に繋がるのでやってみましょう。
室内の湿度の調整
部屋に湿度計を置いて、こまめに湿度もチェックしましょう。湿度は80%を超えるとパソコンの内部の部品も湿気を帯びて故障の原因にもなります。梅雨の時期は除湿器を置いたり、扇風機を回したりして空気を乾燥させるなど湿度を下げる工夫をしましょう。
水気のあるもの遠ざける
パソコンを置く部屋には植物や水槽など水気のあるものを置かないようにしましょう。更に洗濯物の室内干しは湿度を急激に上昇させるので、控えて下さい。また、部屋の風通しを良くするために窓を開けるほか、家具と壁の隙間は湿気がこもりやすいので壁から少し離して家具を設置するなどの対策をとりましょう。
高温多湿はパソコントラブルを招きますが、逆に極度な乾燥や低温も同様です。室内に湿温計を置いてこまめにチェックしながら、夏や冬は特にパソコンにとって適切な湿度や温度がキープできるように工夫しましょう。