起動しないPCからHDDを取り出したが、USBでアクセスできない！ | パソコン修理の鉄人（達人）

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森田起也＠パソコン修理の鉄人・（株）日本ピーシーエキスパート代表

代表取締役社長 ： 株式会社日本ピーシーエキスパート

1995年シリコンバレーでパソコンと出会い、プラント制御、カーナビの開発・設計を経て2003年に独立。産業用PC修理延命事業を開始。現在はパソコン修理の鉄人として、千葉県柏市にて、日本全国の生産現場の旧型PC修理・延命を行っております！趣味はトライアスロンでそっちでも鉄人です！！

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【ご依頼主】千葉県松戸市のH様
【ご相談内容】SAMSUNG 500GB HDDのデータ復旧（ノートPCが起動しなくなった）子供の修学旅行の写真だけでも復旧したい
【鉄人の修理内容】軽度物理障害データ復旧、システムの復旧
【費用】税別60,000円程度

ノートPCをお使いで、起動しなくなったので、パソコンに詳しいご家族の方がHDDを抜き取り、USBケースに入れて別PCに入れたそうですが、アクセスできず当店に来店いただきました。

SAMSUNGの500GBです。外付けHDDや、海外メーカーのPCにはよく、SAMSUNGのHDDが内蔵されています。ほかのメーカーと比べて特に故障しやすいとかはありませんが、、、、、、

早速再現性を確認すべく、HDDを別のWIndowsにつけてみると、ジーシャカシャカ、ジーシャカシャカって不良クラスタ特有の音が聞こえました。HDDの診断をするには、音を聞くのが非常に重要です。この音次第でデータ復旧方法が変わります。この判断を誤ると最悪はHDDのコンディションが悪化し救えるデータも救えなくなる場合もあります。今回のケースでは、HDD先頭のほうに不良クラスタがあり、これが引っかかってOSへの認識を妨げているような感じでした。
すぐに、磁気情報のコピーマシーンを使用して磁気情報を吸い出しました。

幸いにして、５００箇所くらい読み取れない情報がありましたが、無事磁気情報の吸い出しに成功。その５００箇所の磁気が吸えなかった部分がお客様ファイルやOSの重要なファイル上にあると、データが欠落してOSが起動しなくなったり、ファイルが開けないといったことが起こります。

念のため、ファイル構造が壊れていないかだけ確認します。

特に問題ないようです。

しかし、ルートのファイルを見てみると、found.000 found.001 found002があります。これは、ファイルが壊れて、それをシステムが修復したときにできる断片です。これが存在するということは、何らかのファイルがシステムからなくなったことを意味します。

経験的に、このようなファイルが数個程度でしたらOS起動に影響する確率は低いようです。お客様が最も気にされていた期間のデジカメ写真が入っているか確認しました

ばっちりファイルがありました。これで復旧完了です！！！！

通常ですと、これらのデータをUSBメモリにコピーして納品なんですが、今回はシステムごと復旧ができたので、復旧したHDDをそのまま返却し、これをもとのPCに組み込んでいただければPCの修理も同時にできるのでこのような提案をしました。

左が新しいHDD,右がオリジナルの故障HDDです。HDDの純正マウンタを付け替えて完了です！

弊社では、データ復旧だけでなく、故障したパソコンの修理も同時に可能です。詳しくは、データ復旧のページをご覧ください！

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